表参道・原宿の東京原宿クリニック 院長 篠原です。
最近なんだか頭の働きが鈍くなったなあ、って思っていらっしゃる方はいらっしゃいませんか?
頭にモヤがかかった状態で、何かを考えるにしても何かが邪魔してうまく考えられなかったり、集中力がなかったり。

ぼくは昔、ありました (><)
朝目覚めても、ずーっと景色にモヤがかかったようで、全然集中できないことがしょっちゅうありました。
いろいろと体質改善していくうちに、モヤが徐々に晴れていきました。
そのような頭のモヤのことを「ブレインフォグ:brain fog」といいます。
ブレインフォグで悩んでいらっしゃる方も周りにチラホラいるので、原因と対処法をまとめてみたいと思います。
少し長くなってしまったので、とりあえずどうすればいいのかだけを知りたい方は、「結局どうすればいいのでしょうか」を御覧ください。
Contents
ブレインフォグとは
「ブレインフォグ」という言葉は、医学的に正確に定義されたものはありません。
ブレインフォグは慢性疲労症候群の患者さんにおいてはしばしばみられる症状で、「思考力の低下」「集中力の低下」「混乱」「物忘れ」「頭がかすむ」などを指します(1)。

まさに頭に霧がかかったような状態のことを指します。
ただ、慢性疲労症候群と診断されていない人でも、日常的に上記の状態を経験した方は多いのではないでしょうか。
一時的に睡眠不足などでブレインフォグを経験したとしても、一晩寝れば消えてしまうものは心配はありません。
しかし、よく寝ても、何しても一日中ブレインフォグの状態が慢性的に続くのであれば、それはとても辛いし、深刻です。
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ブレインフォグの多様性
お酒を飲みすぎた次の日は二日酔いになり、ブレインフォグの様な状態になります。
また、睡眠不足もそうですし、風邪などひいた時も、ブレインフォグの症状をきたします。
ということは、一口にブレインフォグといっても、その症状の出方も幅広いですし、原因も多種多様です。
「アルツハイマー病 真実と終焉」(2)というアルツハイマー病をリコード法という方法で治療するという本に沿うとわかりやすいと思います。

アルツハイマー病の原因を、炎症(1型)、栄養不足(2型)、毒素(3型)、糖毒性(1.5型)に分類するというものです。
臨床で出会う「ブレインフォグ」も、この分類で説明できるのではないかと思いましたので、以降はこの本に準じて分類してみたいと思います。
ただし、リストがとても長くなってしまったので、お急ぎの方は、次の項は飛ばしていただいて構いません。
ブレインフォグの原因と対策
①基本的生活習慣の乱れ(運動不足と睡眠不足)
運動不足と睡眠不足はブレインフォグを生じるので、これらは基本として解消しておかないとなりません。
運動に関しては、多くの研究で定期的な運動が気分や認知改善に効果的です。
脳由来神経栄養因子(BDNF)は脳内で細胞の成長を助ける物質ですが、運動により増やすことができます。
また、リーキーブレインといって、脳血液関門のバリアが破綻して、脳に毒が入ってくるのを防ぐシステムが壊れてしまう状態があります。
リーキーブレインになると、ブレインフォグとなります。
運動不足だとリーキーブレインとなることがあり、運動は重要です。

また、睡眠不足におちいると、ストレスホルモンであるコルチゾールが高くなり、慢性的に高いとやはり脳を障害し、ブレインフォグをきたします。
生活習慣の乱れへの対策
運動不足に対しては、継続的に運動をしないと意味がありません。
よって、日常生活に運動を忍び込ませることが大事です。
私は、仕事が終わってからジムに行くということが続かないと分かっているので、なるべくエレベータやエスカレータを使わないようにしたら、だいぶ歩数を増やすことができました。
また、睡眠に関しては人によって必要時間は違うと思いますが、夜ふかししない、寝室にスマホを持ち込まないことを徹底したら、睡眠の質が向上しました。

日中にコーヒーなどのカフェインをとると、交感神経を刺激して眠りが浅くなりますので、なるべく減らしましょう。
アルコールに関しましても、睡眠が浅くなります。
②炎症性のもの
体内に慢性的な炎症があると、それが持続的なストレスになって、コルチゾールが放出され、脳の海馬を傷つけ、認知機能の低下を招きます。
慢性的な炎症を引き起こすものには、感染性のものと非感染性のものがあります。
1.感染性のもの
急性のウイルスや細菌による感染症であれば、免疫システムが一時的に活性化して炎症をおこして、感染が沈下すればそこで炎症がおさまります。
問題なのは、感染が慢性的であった場合で、必然的に炎症性反応がずーっと活性化されることになります。
慢性炎症があると、その炎症を消すために副腎からのコルチゾールが持続的に放出されて、それが海馬を攻撃して認知機能が低くなってしまうのです。
慢性上咽頭炎
慢性上咽頭炎は、上咽頭でのウイルスや細菌による慢性的な炎症が続くことを指します。
慢性上咽頭炎が体に及ぼす悪影響については、こちらの記事に書きましたのでご参考にしてください。

慢性上咽頭炎があると、頭の働きが低下してしまいます。
口腔内の病原菌
歯周病などの原因となる、P.ジンジバリスは、慢性炎症をひきおこします。
同時に、アルツハイマー病の患者さんにおいては、脳内にも発見され、ブレインフォグの原因となりえます。
歯周病の怖さについては、こちらの記事で書きましたので、ご参考にしてください。

ライム病
ミュージシャンのジャスティン・ビーバーがライム病であることが診断されたことで有名になりました。
ライム病は、病検体を持っているマダニに噛まれることによって感染します。
ライム病の病原体はボレリアで、感染すると慢性化して、慢性疲労、頭痛、関節痛、そして記憶障害などを引き起こします。
ライム病だと疑わないと、なかなか診断することができません(3)。
カンジダ感染
カンジダは糖分が大好きな方の腸内に住み込むことが多いです。
カンジダは真菌(カビ)ですが、腸に穴を開けて、リーキーガットをおこし、慢性炎症を引き起こします。
リーキーガットとは、腸漏れ症候群ともいい、腸の細胞同士をつなげている結合がゆるむことで腸に穴が空いたようになります。
腸に穴が開けば、腸のバリア機能が低下してしまいますので、食べたものや、腸内の有害物質が腸を通過して、体の中に入ってしまうことを言います。

また、カンジダはアンモニアなどの毒素を出します。
アンモニアは、頭の働きを曇らせ、ブレインフォグの原因となります。
カンジダにつきましては、こちらもご参考にしてください。
その他の感染症
風邪のように急に発症する場合は分かりやすいのですが、その後に体の中に潜んで慢性的に炎症を起こす病原体は多いです。
例えば、マイコプラズマは通常肺炎を起こす病原体ですが、そのまま体にいつくと、慢性炎症をおこし、様々な症状をひきおこします。
その他、慢性感染をおこし、疲労の原因となるものにEBウイルス、HHV6ウイルス、エンテロウイルス、風疹ウイルス、リケッチアなどがあります。
そして、疑って検査をしないと、普段の検査ではなかなか見つけることができないのが難点です。
2.感染性でないもの
病原体による感染でもなくても、炎症が起きる場合があります
大部分は、乱れた食生活によって引き起こされます。
代表的なものは、トランス脂肪酸や砂糖です。
トランス脂肪酸やオメガ6系脂肪酸
トランス脂肪酸は人工脂質で、ファーストフードなどのいたるところで使われています。
とても危険な油ですが、特に日本では、使用に制限がないの問題となっています。
トランス脂肪酸は、細胞膜にとりこまれるのですが、細胞膜が変形したり、機能低下します。

脳細胞に取り込まれれば脳の機能は低下し、ブレインフォグの原因となります。
オメガ6系脂肪酸は、細胞膜に取り込まれて、炎症を引き起こします。
必要な脂肪酸ではあるのですが、現代の食事においては、オメガ6が多くなる傾向にあり、注意が必要です。
グルテンやカゼイン
グルテンは小麦に含まれるタンパク質のことです。
グルテンを消化することがうまくできないと、腸を傷つけて、リーキーガットを引き起こします。

カゼインは乳製品に含まれているタンパク質ですが、やはり体内に入りアレルギーをおこし、副腎に負担をかけて、ブレインフォグの原因となりえます。
また、グルテンもカゼインも興奮毒素としてのグルタミン酸を含むので、脳のNMDA受容体に働いて、脳細胞死を引き起こします。
砂糖
砂糖も炎症を誘発します。
砂糖は急激に血糖値をあげますので、体はインスリンを出して、血糖値を下げようとします。
そして、余ったエネルギーを脂肪として蓄えようとします。
内臓脂肪や脂肪肝は、余分な脂肪であり、そこから炎症性サイトカインという、全身に炎症を起こす物質を出します。
内臓脂肪に関してはこちらの記事に書きましたのでご参考にしてください。

この炎症が脳にダメージを与え、ブレイン・フォグの原因となります。
また、砂糖は、腸のカンジダのエサであり、カンジダが増えてしまうことによるリーキーガット症候群の原因ともなります。
炎症性のものへの対策
まず、ベースにできることは、食事の改善です。
未精製の砂糖は使わない、トランス脂肪酸やオメガ6の入っている食べ物は避ける、小麦製品や乳製品を避けてみるといったことが必要になります。
これを2週間行うだけでも、食事性の炎症がだいぶ抑えられるので、頭がクリアになることが多いです。
カンジダなどによる、アンモニア対策は、「毒物の蓄積」の項で述べます。
その上で、感染性のものを探していくといいでしょう。
起きた時に喉がヒリヒリすることがあれば、慢性上咽頭炎の可能性がありますので耳鼻科を受診して下さい。
口腔内が荒れていれば、歯科での治療が必要となります。
③栄養不足によるもの
頭が働くためには、神経活動に必要な栄養素やホルモンが必要となります。
よって、栄養素やホルモンが足りないと、ブレインフォグの原因となります。
栄養素不足
脳が正常の状態で働くためには、多くの栄養素が必要です。
どの栄養素が不足しているのかどうかは、やはり医療機関での検査をおすすめします。

以下に、主なものをあげます。
ビタミンD不足
ビタミンDはカルシウムの吸収のみならず、免疫など様々な働きがあることがわかっています。
ビタミンDがないと、適切な遺伝子が活性化されず、頭の働きが弱まることがあります。
ビタミンDの不足でうつが高まることも分かっています。
葉酸不足、ビタミンB6不足、ビタミンB12不足
ホモシステインという物質は、脳の冴えを話す上でとても重要です。
ホモシステインが多いと、血管と脳にダメージを与え、ブレインフォグの原因となります。
ホモシステインの代謝には、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が絡んでいて、これらの不足でホモシステインが高くなってしまいます。
ただ、ホモシステインの代謝は、メチレーション回路といって、メチル基を作る経路をよく見て足りない栄養素を加減する必要があり、やみくもにサプリをとるのは危険です。
マグネシウム不足
マグネシウムは、脳の記憶固定機構に必要です。
また、マグネシウムは、セロトニンからメラトニンへの変換に使われますので、マグネシウムが足りていれば、睡眠が良くなって、頭がすっきりする可能性があります。
自分にマグネシウムなど、有用なミネラルが足りているかどうかは、オリゴスキャンを行うと簡便に検査できます。
オリゴスキャンについては、こちらを御覧ください。

ナイアシン、CoQ10、鉄不足
ミトコンドリアは、エネルギーを作る発電所です。
ミトコンドリアが働かないと、脳が働かないのでブレインフォグの原因となります。

ミトコンドリアが動くためには、上に挙げた栄養素+ナイアシン、CoQ10、鉄などが必要です。
ビタミンB1不足
ビタミンB1は記憶の形成に必須です。
お酒のみや、糖質摂取が多い人では、ビタミンB1が不足する傾向にあります。
ビタミンB1が足りないと、物忘れが多くなります。
ホルモンの不足
体を一定の環境に保つにはホルモンの働きが需要です。
ホルモンが足りなくなると、ブレインフォグになることがあります。
ホルモンは、検査をすることで過不足がわかります。
甲状腺ホルモン不足
甲状腺ホルモンは、細胞の代謝速度に関連があります。
代謝速度が遅くなると、頭の冴えが鈍くなります。
コルチゾール
ストレスがかかったときにとても重要なホルモンです。
ストレス時に、副腎からコルチゾールが放出されますが、常にコルチゾールが高いと、脳の海馬にダメージを与え、認知機能と記銘力が低下します。
また、副腎疲労となり、コルチゾールが急にでなくなっても、それが海馬の神経細胞が喪失してしまうことにつながります。
栄養素不足・ホルモン不足への対処法
この項目に関しては、採血や毛髪検査、尿中有機酸検査などを行わないと過不足の推定が困難です。
ただし、日本人が不足していることの多い、ビタミンDに関しては、魚やしいたけを食べ、なるべく日光に当たること、マグネシウムに関しては、あおさやにがりをとり、ビタミンB1欠乏を防ぐために、アルコールや糖質の過剰摂取ややめる、ということは今すぐにでもできます!

コルチゾールに関しては、慢性的なストレスと深く関連していて、なるべく自分のストレスになることは避けることが大事です。
④毒物の蓄積によるもの
人体に悪影響をおよぼす、毒物は一度体の中に入ると、なかなか外に出ていってくれません。
そして、その毒物は、体内からずっと脳を攻撃しているのです。
代表的な毒物をあげます。
水銀蓄積
水銀は細胞がエネルギーを作るところの様々な場所で邪魔をします。
その結果、水銀が体内に多いと、常に頭がぼーっとした状態になります。
水銀が入ってくる原因としては、魚と、歯の詰め物があります。
魚では、生物濃縮といって、大きい魚や長生きする魚ほど水銀が大量に含まれています。
マグロやメカジキなどは要注意です。
イワシあたりだったらいいのではないでしょうか。
もう一つはずせないのが、歯の充填物であるアマルガムです。
アマルガムには水銀が含まれていて、それが持続的に体内に取り込まれてしまいます。
現在保険適応からはずされていますが、現在40才以上の方には入っていることが多いので要注意です。

アマルガムをとった瞬間から頭が冴えるようになった、という方が結構多いです。
ただし、アマルガムの除去は難しいので、専門の歯科医に行ってもらいましょう。
他の重金属
ヒ素は地下水に含まれていて、言語能力が低下したり、うつに関係します。
鉛も認知機能を損ないます。塗料などに含まれています。
アルミニウムはベーキングパウダーなどに含まれ、マグネシウムなどの必要なミネラルの吸収を邪魔してしまいます。
マイコトキシン
マイコトキシンはカビが作る毒素のことを言います。
その毒素が体内に入ると、なかなか抜けていきません。
そして、慢性疲労、線維筋痛、認知力低下などのブレインフォグの原因となってしまいます。
じめじめとした環境はカビの宝庫で、なるべく避けないと吸い込んでしまいます。
アンモニアの蓄積
アンモニアは、食事のタンパク質を分解すると生じます。
また、カンジダなど、腸内環境が悪化することでも生じます。
メチレーション回路という解毒の経路で、CBSという酵素が活性化することでも生じます。
アンモニアは肝臓で処理されますので、特に便秘などがあると、腸の毒素が門脈を通り、肝臓に大量におしかけてしまいますので、便秘の改善はマストです。
毒物の蓄積への対処法
毒物に関しては、体になるべく入れない工夫が大切です。
水銀やマイコトキシンへの対処
水銀であれば、大型魚を食べない、アマルガムがあれば除去する。
マイコトキシンであれば、エアコンや風呂場などのカビっぽいところはこまめに掃除する、腸管のカンジダを除菌するなどの工夫が必要です。
しかし、一度入ってしまった毒素に関しては、排出する工夫も必要です。
詳しくは検査して、どんな毒素が体内に入っているかを確認してからがいいと思います。
自分に必要なミネラルや有害な重金属がどれだけ含まれているかは、簡単に調べるとしたら、オリゴスキャンが優れていると思われます。
オリゴスキャンについてはこちら
ひとまず自分でできる方法として、高城剛さん著の「333ウルトラデトックス」(4)を参考にされるといいかと思います。

クロレラ(八重山クロレラがいいです)は、水銀やマイコトキシンを排出するのを手伝ってくれます。
私も、クロレラを飲み続けて、ブレインフォグが随分と改善しました。
アンモニアの蓄積への対処
生じてしまったアンモニアに対しては、以下のサプリメントが助けになるかもしれません。
オルニチン
代謝で生じたアンモニアは、尿素サイクルというところで処理されます。
有害なアンモニアを、オルニチンと反応させて、無害な尿素に変換する経路です。
オルニチンをとることで、アンモニアを除去し、ブレインフォグを改善することが期待できます。
BCAA
BCAAは、筋肉において、アンモニアを解毒することができます。
また、セロトニンの原料のトリプトファンと競合するので、寝る前よりも朝に飲むと頭がスッキリします。
ユッカ
エイミーヤスコ先生というメチレーション・解毒回路について大変詳しい先生がアンモニアを解毒する時に使用します。「遺伝子に話かけなさい 自閉症は回復できる!」(5)
ユッカはアメリカに生える多年草の植物で、アンモニアを吸収してくれます。

チャコール活性炭
活性炭はアンモニアや細菌毒を吸着して、便への排泄を助けます。

便秘をしていると排泄しないので、別途クエン酸マグネシウムなどで、便秘を改善させておきましょう。
⑤血糖値の変動によるもの
砂糖などの血糖値を急上昇させるものを食べると、体はインスリンを出して血糖を下げようとします。
しかし、その下がり方がしばしば急であるために、低血糖になることも多く、そうすると、脳のエネルギーがなくなるのでブレインフォグの原因となります。
砂糖のみならず、白米や小麦製品も血糖値を急激に上げる危険な食品です。
血糖値の変動への対処法
血糖の変動をなるべく少なくすることが大切です。
小麦や砂糖の含まれている食品やお菓子、飲み物を飲むことですぐ血糖値が急上昇してしまうために、避けることが大事です。
血糖値を上げないためには、野菜などの食物繊維をとることがひとつ対策になるでしょう。
フェルラ酸の可能性
フェルラ酸は、米ぬかの成分で、強い抗酸化作用を持ち、認知症の治療などに応用されています。
フェルラ酸に、ガーデアンゼリカを加えてフェルガードが販売されています。
メチレンブルー点滴療法
メチレンブルー点滴療法は、脳の抗酸化、神経保護作用、ミトコンドリア機能改善などが注目され、特にブレインフォグに対して有用な方が多く、まず試してみてもいいかと思います。メチレンブルー点滴についてはこちらをご参照ください。
結局どうすればいいのでしょうか
まとめてみました。
オリゴスキャンで、体に必要なミネラルや有害金属の蓄積度合いを調べることができます。
具体的には、BCAA,ユッカ、オルニチン、チャコールで改善するかみてみましょう。
当院での取り組み
ブレインフォグの患者さんをみていますと、人それぞれ、ブレインフォグの原因が異なることが多いです。
腸内環境を改善することで良くなる方もいれば、カンジダ除菌や有害金属のデトックスをすることで改善する方もいらっしゃいます。
どこに原因があるかを検査などで確かめて、そこに対して食事やサプリメントを用いて治療をしていきます。
そのような治療をご希望の方は、栄養外来のご検討をお願いします。
まとめ
頭に霧がかかったような状況のことをブレインフォグといいます。
ブレインフォグにはさまざまな原因があります。
検査して原因を突き止めることが、回復への早道になります。
ブレインフォグの改善には、体に良くないものを摂らず、栄養のあるものを摂取することが大事です。
公式LINEでは、体調改善のための情報を発信しています。ぜひご登録下さい。

最後に(免責)
本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承下さい。
病態の改善に必要な食事・サプリメントはひとりひとり異なります。
基本的に、主治医と相談しながら治療を進めていただければと思います。
文献
(1)Caught in the thickness of brain fog: exploring the cognitive symptoms of Chronic Fatigue Syndrome. Ocon AJ et al. Front Physiol. 2013 Apr 5;4:63.
(2)アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム デール・ブレデセン (著)
(3)感染症内科外来で診断に1 年以上を要したライム病の1 例。 岩田健太郎 他 感染症学雑誌 第87巻第1号, 2016年
(4)333ウルトラデトックス 高城剛(著)
(5)遺伝子に話かけなさい 自閉症は回復できる! 鈴木淳(著)
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1975年横浜生まれ、2021年9月に東京原宿クリニックを開設。内科医、呼吸器内科専門医、アレルギー専門医として豊富な経験を持つ。現在は、一般内科診療をはじめ、栄養療法・点滴療法、カウンセリングを組み合わせた総合的な健康サポートを行いながら、患者さん一人ひとりの生活の質向上をサポート。自身の体調不良経験から、従来の西洋医学に加え、栄養療法の重要性を実感。最新の医学知識の習得に励み、患者さんにとってより良い医療の提供に取り組んでいる。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、臨床分子栄養医学研究会認定指導医。