分子栄養学

腸もれ(リーキーガット)症候群の原因と対策

表参道・原宿の東京原宿クリニック 院長 篠原です。

病院で検査しても特に問題ないと言われているのに、慢性的な疲労感、低血糖症状、物忘れなどに悩んでいらっしゃらないでしょうか。

そういった症状の場合は、副腎が疲弊している副腎疲労の状態かもしれません。

そして、副腎疲労を改善させるためには、腸を整える必要があります。

腸内環境が悪化していれば、腸のバリア機能がダメージを受けて、腸の中の有害物質が体内に入り、それに対処するために、副腎が疲労してしまうからです。

腸のバリア機能がダメージを受けることを、腸もれ(リーキーガット)症候群といいます。

今回は、副腎疲労を良くするために必要な、腸もれ症候群への対処についてお話したいと思います。

リーキーガット症候群を早く改善すべき3つの理由

副腎疲労の状態であれば、リーキーガット症候群はまずはじめに解消すべきです。

リーキーガット(腸もれ)症候群とは

リーキーガット症候群とは、腸もれ症候群とも言われますが、腸内環境の悪化などにより、腸の粘膜の機能が低下して、腸の中の有害物質が体の中に入り込んでしまうことを言います。

通常、食べ物は、胃や腸で消化されて、腸に到着する頃には、消化酵素によって、とても小さな分子となっています。

そして、小さな分子になった状態でようやく、腸の壁を通過して、体内に入ることができます。

ところが、リーキーガット症候群になると、小さな分子でなくても、やや大きめな分子や、その他の有害物質も腸の壁をすりぬけることができるようになります。

大きめな分子とは、食べ物がうまく消化できなくて残った未消化タンパク質であることが多いです。

それが、体内に入ってしまうことになると、どんなことが起きるのでしょうか。

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東京原宿クリニックでは、リーキーガットにまつわる症状の期間限定・人数限定の無料相談を行っています(来院もしくは、オンライン)。もし、気になる症状がある方は、利用されて下さい(こちらのページから、初回無料カウンセリングの予約を選んで下さい。)無料相談は定期的に募集する予定です(期間限定、人数限定)。もし、無料相談が終了していた場合は、公式LINEで開催のご案内を致しますので、公式LINEに登録の上、募集までお待ち下さい。お急ぎの場合は、栄養療法の初診をお願いします。

リーキーガット症候群を改善すべき3つの理由

理由1.有害物質が体内に入ることにより炎症がおきて、副腎疲労になる

有害物質が腸の壁をすり抜けて体内に入ることによって、どうなるでしょうか。

体にとっては、有害物質は、異物だと認識されます。

異物と認識されると、体の免疫によって、攻撃され、慢性の炎症がおきます。

その炎症を抑えるために、コルチゾールという物質が大量に、しかもリーキーガットが続いている限り、使われることになります。

コルチゾールは、副腎から出されるので、炎症が続く限り、副腎疲労になってしまうことになります。

理由2.有害物質に対処するために、肝臓疲労になる

腸からもれた有毒物質は、血液の中に入ります。

その後、門脈という消化管から肝臓に向かっていく血管に入ります。

そして、有害物質は、肝臓に到着します。

有害物質は肝臓で炎症を引き起こします。

炎症によって、肝臓は本来行っている機能が損なわれてしまうことになります。

肝臓は、胆汁を作ったり、タンパク質を作ったり、解毒をするという重要な働きをしています。

そして、もう一つ、肝臓は過剰なグルコースをグリコーゲンとして肝臓に貯めるという働きもしています。

グリコーゲンによって、血糖値が安定することができるわけです。

肝臓疲労では、グリコーゲンを貯められないため、血糖値の維持ができず、低血糖になりがちになってしまいます。

理由3.リーキーガットがリーキーブレインを引き起こす

腸のもれ具合を調節しているのは、ゾヌリンというタンパク質です。

腸の細胞と細胞のつながりである、タイトジャンクションをゾヌリンが調節しています。

ゾヌリンが増え過ぎれば、リーキーガット症候群になるということです。

脳には、脳を脳の外から守るブラッド・ブレイン・バリアー(BBB)というものがあります。

BBBがあるために、普段は有害物質は脳の中には入れない仕組みになっています。

ところがゾヌリンが増えることで、BBBが開いて、有害物質が脳内に入りやすくなると言われています。

そのことを、リーキーブレインと言います。

有害物質が脳に入ると、脳の神経細胞は死んでしまうことになります。

そのことで、発達障害や認知症の原因となっています。

ですから、ゾヌリンが増えて、リーキーガットになっているということは、同時にリーキーブレインを引き起こしている可能性があるということです。

このように、リーキーガットを改善させることにより、副腎疲労、肝臓疲労、脳疲労といったものが改善できる可能性があります。

疲労は腸から、というわけですね。

疲れているとやってしまいがちなこと

疲労症状がある場合、どんなことが行われがちでしょうか。

何か、甘いものを食べることが多いのではないでしょうか。

甘いものは、すぐにエネルギーを作ることができますが、腸内の悪性細菌の餌となり、腸内環境を悪化させる原因となってしまいます。

また、パスタやパンなどの小麦製品をとりがちにならないでしょうか。

小麦の中のグリアジンというタンパクは、腸のCXCR3受容体に結合して、その結果ゾヌリンが産生されることで、タイトジャンクションという腸のバリアを開けてしまうことになります。

カフェインは、目が覚めるので、飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、カフェインを連続でとっていると副腎に負担をかけて副腎疲労になってしまいます。

このように、疲労症状に対して短絡的に行われる行為というのは、後からより疲労をひどくしてしまう可能性があるわけです。

腸のバリア機能を知ろう

リーキーガット症候群を改善させるために、どのようなことが必要かを理解するためには、腸のバリア機能についての知識が必要です。

腸のバリアは、有害物質や病原菌などを適度に排除するシステムのことです。

バリア機能を構成するものとして、以下の4つが重要となります。

1.タイトジャンクション、2.粘液、3.抗菌タンパク、4.腸内細菌です。

それぞれについて、解説したいと思います。

腸のバリア1.タイトジャンクション

腸の細胞は、隣の細胞と、タンパク質でできたタイトジャンクションというもので、密着しています。

タイトジャンクションがちゃんと閉まっていれば、有害物質などが、細胞と細胞の間をすり抜けて体内に入っていくということが防止されるわけです。

ただ、何らかの刺激によって、タイトジャンクションが開いてしまうことがあります。

小麦などのグルテン、環境毒素、そして炎症などです。

食事を気をつけ、水銀などの有害なものを体に入れず、炎症を防ぐことが大事になってきます。

腸のバリア2.粘液

腸の細胞の一つである、杯細胞から粘液が作られます。

粘液の層は、2層になっているのが特徴です(1)。

内側の粘液層には、抗菌タンパクなどの抗菌性物質が存在しています。

外側の粘液層は、内側よりも柔らかく、腸内細菌は主に、外側の粘液層にいます。

腸のバリア3.抗菌タンパク

腸の細胞は、抗菌タンパクを作っています。

抗菌タンパクの働きは、病原細菌を殺菌したり、腸内細菌をコントロールしたりします。

腸のバリア4.腸内細菌

その数、100兆個ともいわれる腸内細菌が存在しています。

そして、腸のバリア機能を強める機能があります。

病原細菌と食事を奪い合うことで、病原細菌が増えるのを抑制しています。

人間が食べたものを腸内細菌が分解して、その代謝産物が腸のバリア機能を高めています。

代謝産物のうち、短鎖脂肪酸は、腸のバリア機能を高めるという報告が多いです。

リーキーガット症候群を改善させるための4R

リーキーガットを改善させるためには、腸の4R法というものを活用します。

これは、4つのRから始まる単語によって成り立っています。

その4つとは、Remove(除去する), Replace(補填する), Reinoculate(植菌する), Repair(再生する)です。

Remove(除去する)

最初は、除去するRemoveです。

何を除去するかというと、グルテン、カゼイン、添加物、加工食品、悪性細菌などの病原菌、そして、ストレスなどです。

小麦に含まれているグルテン、乳製品の中に含まれているカゼインは腸の粘膜を傷つけてしまいます。

添加物や加工食品は、腸内細菌を殺してしまうことになるからです。

そして、ストレスは、腸を動かなくしてしまいます。

Replace(補填する)

何を補填するかというと、消化酵素です。

消化酵素は食べたものを消化、吸収するために必要です。

しかし、副腎疲労などのエネルギーが低下した状態では、細胞でのATPが作られず、よって消化酵素の分泌が低下していることが多いです。

これが、体調不良を抱えた人が、いきなり肉を食べることができない理由となっています。

肉を食べると気持ち悪い、お腹が張るということがあるようなら、消化酵素の低下が疑われます。

そして、分解されなかった肉が、そのまま腸に到達すると、未消化物が異常発酵して、腸内環境の悪化につながります。

悪化すれば、リーキーガットに繋がります。

消化酵素は、タンパク質でできていますから、タンパク質を吸収できないと消化酵素を作れないという負のスパイラルに陥ってしまいます。

それを防ぐために消化酵素の補填が必要です。

(ご使用は自己責任でお願いします。)

そして、胃酸の補填も必要です。

胃酸もタンパク質を分解するために必要となります。

(ご使用は自己責任でお願いします。)

Reinoculate(植菌する)

腸内環境が悪化している場合は腸内細菌が乱れていることが多いです。

また、良性細菌の多様性も少なくなってきます。

多様性とは、1つの細菌だけが突出して多くても良くないということです。

良性細菌が少なければ、悪性細菌やカンジダが増殖するスキを与えてしまいます。

そのためには、良性細菌が増えるための施策をしないといけません。

プロバイオティクスは、腸内細菌を増やす手っ取り早い方法です。

そして、腸内細菌が増えるためのプレバイオティクスも大事です。

Regenerate(再生する)

傷んだ腸粘膜を再生することが大切です。

そのために大事なのは、なんと言ってもグルタミンですね。

(ご使用は自己責任でお願いします。)

グルタミンは小腸、大腸のエネルギーになります。

そして、ストレスがかかるとグルタミンの消費が増えるので、さらに必要となります。

ただ、便秘の方や、発達障害の方に関しては注意が必要です。

亜鉛は、腸粘膜の増殖を調節しています。ですので、亜鉛も必要です。

ω3も、炎症を起こしている腸粘膜を修復する作用があるので重要です。

まとめ

いつも疲れがとれないといった、副腎疲労の原因の1つに、リーキーガット症候群があります。

リーキーガットの状態であると、副腎、肝臓、脳にダメージを与えるために、早めに対処する必要があります。

開院記念により通常5,000円のところ限定で無料相談を行っています。

東京原宿クリニックでは、リーキーガットにまつわる症状の期間限定・人数限定の無料相談を行っています(来院もしくは、オンライン)。もし、気になる症状がある方は、利用されてみて下さい(こちらのページから、初回無料カウンセリングの予約を選んで下さい。)無料相談は定期的に募集する予定です(期間限定、人数限定)。もし、無料相談が終了していた場合は、公式LINEで開催のご案内を致しますので、公式LINEに登録の上、募集までお待ち下さい。お急ぎの場合は、栄養療法の初診をお願いします。

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最後に(免責)

本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承下さい。

病態の改善に必要な食事・サプリメントはひとりひとり異なります。

基本的に、主治医と相談しながら治療を進めていただければと思います。

参考文献

(1)腸管バリア機能に対するヨーグルトの効果 小林杏輔ら、Jpn. J. Food Microbiol., 36(1): 32-35 (2019)

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