表参道・原宿の東京原宿クリニック 篠原です。
日本は、高温多湿な環境であるため、カビが生えやすいです。
カビ自体が体内に入るとそれはそれで悪影響を及ぼします。
また、カビはカビ毒(マイコトキシン)を放出して、さらに人体に悪さをすることがあります。
このようなカビ毒は、自覚症状が乏しく、気づきにくいです。
今回は、体調不良の原因となるカビ毒についてお話します。
Contents
カビ毒とは
カビから出される毒のことをカビ毒といいます。
カビは加熱で死にますが、カビ毒は熱に強いことが多いです。
カビ毒によって、がん、自閉症、疲労、集中力の低下、不眠、頻尿などの、いわゆる不定愁訴をきたします。
なので、なるべく体内に入れない工夫が大事です。
そのため、体内に入る経路を知っておくことが大事です。
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カビ毒が体内に入る経路
大きく分けて、食品と環境からくるものの2つがあります。
1.食品からくるもの
カビ毒の汚染された食物から体の中に入ってきます。
具体的には、ナッツ類、穀類、豆類、乾燥果実などなど、カビ毒に汚染された飼料を食べた家畜類の乳、肉類を食べる時には注意が必要です。
2.環境からくるもの
家の中のカビを放おっておくことは、とても危険です。
例えば、お風呂場、押し入れの中、靴や服、空気清浄機、 特にエアコンのカビなどは、原因としてとても多いです。
カビ毒に対策するには
カビ毒は、体に入れないことが大切です。
特に、日本は高温多湿で、カビが生えやすい環境にあります。
一度体内に入ったカビ毒は、脂肪に溶け込み、とても排出しにくくなります。
カビの生えやすい環境をこまに掃除して、カビの生えてそうな食べものを捨てる、ということを意識してみてください。
海外から輸入された小麦は危険
カビ毒については、農林水産省も気をつけよと言ってます。
その原因となるもので多いのは、小麦です。
海外から輸入された小麦は、赤道を通ってくる間に、カビが生え、カビ自体は調理でなくなっても、カビ毒はそのまま口に入ることになります。
また、小麦が飼料となって家畜にカビ毒が入ることになります。
どうしても、口に入りやすい状況になっているわけです。
小麦はとても原価率が安いために、食産業の要になっているというところもありますね。
カビ毒の種類
多数の種類がありますが、ここでは、アフラトキシンとオクラトキシンの紹介をします。
アフラトキシンは、果物、小麦に含まれていて、発がん性があり、ドーパミンレベルを下げて、パーキンソンに関連します。
オクラトキシンはとても多いです。
穀物、ぶどう、ワインなどに入っていて、やはり癌と関連し、神経疾患の原因となりえます。
オクラトキシンの除去でパフォーマンスが上がる人が多いようです。
以上のことから考えると、頭が働かなくて困っている方、実はカビ毒が原因かも知れませんね。
カビ毒と認知症
なかなかなりたくない病気の一つに、認知症があります。
従来なかなか手が出せなかった認知症を、栄養などを見直すことで改善できることを示した画期的な本です。
その本では、アルツハイマー病を4つに分類しています。
1型:炎症性
2型:萎縮性
3型:毒物性
1.5型:糖毒性
です。
各型についての詳細は本書に譲るとしまして、カビ毒と関連があるのが3型です。
3型の毒物性が原因である特徴は、比較的若い歳(40代後半くらいから)で、大きなストレスに続いて、算数が不得意になるという性質があります。
このタイプの認知症は、銅や水銀などの有害金属、カビ毒が侵入して、アミロイドが増えてしまうという特徴があります。
つまり、有害金属やカビ毒の侵入を防ぎ、取り除くことが大事になってくるわけです。
認知症を予防するためにも、これらの侵入を防ぐことが大事です。
カビ毒の検査
体内に入ったカビ毒については、カビ毒検査(マイコトキシン検査)を行うことによって、判定できます。もしこの検査でカビ毒が多い場合は、これによって体調をくずしている可能性がとても高くなってきます。
カビ毒の治療
基本的には、これ以上カビ毒を体内に入れずに、入ってしまったカビ毒をデトックスしていく必要があります。
デトックスにつきましては、こちらをご参照ください。
まとめ
カビ毒は、知らずに体内に侵入して、慢性疲労やブレインフォグなどの不定愁訴をきたしやすい。
日本は高温多湿であるため、環境的にも、体へ侵入しやすい。
また、カビ毒が多い食品も避けるべきである。
最後に(免責)
本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承下さい。
病態の改善に必要な食事・サプリメントはひとりひとり異なります。
基本的に、主治医と相談しながら治療を進めていただければと思います。
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1975年横浜生まれ、2021年9月に東京原宿クリニックを開設。内科医、呼吸器内科専門医、アレルギー専門医として豊富な経験を持つ。現在は、一般内科診療をはじめ、栄養療法・点滴療法、カウンセリングを組み合わせた総合的な健康サポートを行いながら、患者さん一人ひとりの生活の質向上をサポート。自身の体調不良経験から、従来の西洋医学に加え、栄養療法の重要性を実感。最新の医学知識の習得に励み、患者さんにとってより良い医療の提供に取り組んでいる。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、臨床分子栄養医学研究会認定指導医。