なぜ、栄養のバランスが大事なのでしょうか
私達の体は、食べているものでできている
このような、有名な言葉があります。
考えてみたら、至極当然ですが、現代医療において、欠けている視点でもあります。
私達を構成している、臓器や細胞といったものは、食べたものを消化・吸収してできたものです。
ということは、臓器や細胞の働きを向上させるためには、まずは食べるものに気を配る必要があります。
食べるものによっては、臓器に炎症を起こしてしまったり、腸内環境を荒らしてしまったり、体内に有害金属を蓄積させてしまったり、私達が気づかない間に体に負担をかけてしまっていることが多いのです。
臓器や細胞の働きが向上すれば、慢性疲労をはじめとした不定愁訴と言われる症状の改善の糸口が見つかるかもしれません。
ですので、まずは、自分の体の栄養バランスがどうなっているのかをチェックすることが大事になってきます。
栄養バランスをチェックするメリットとは
西洋医学の検査では、問題がないと思われていた検査結果においても、分子栄養学的な見方をすることで、実は体調不良の原因の検討がつくことがあります。
例えば、血液検査を分子栄養学的な見方をすることで、
・腸内環境の悪化
・ビタミンB群の不足
・交感神経が緊張しているかどうか
・鉄欠乏があるかどうか
・亜鉛・マグネシウムが足りているかどうか
・低血糖があるかどうか
・体内に隠れた炎症があるかどうか
・メチレーションパターン
などを大まかに把握することができます。
また、さらにバイオロジカル検査という、生体検査を行うことによって、大まかに予想された体の不調をさらに詳しく検査することができます。
検査によって、不調の原因がつまびらかになれば、まずはその悪化を防ぐための手だてを考えることができるようになります。
最終的にはサプリのいらない体になる
よくある、栄養療法のやり方として、足りない栄養素を特定したら、ずっとそれを補充し続けるというものがあります。
ただ、栄養素がなぜ足らなくなっているのかの原因検索をしていないと、いつまでも補充していないとならなくなります。
本来、栄養療法は、最終的にはサプリがいらない体になるというのが目的です。
そのためには、体のどこが栄養吸収の阻害になっているのかという根本原因をつきとめて、そこを塞ぐ必要が出てきます。
そのためには、しっかりと原因検索を行うことで可能になってきます。
当院では
当院では、体調不良の根本原因をつきとめ、なるべくその原因に対処することを治療の課題においています。
そのためには、血液検査やバイオロジカル検査などを組み合わせて原因検索を行うとともに、その一つひとつに対処していきます。
基本的には、食事を改善するということが最も大切になってきますが、さらに治療を加速するためには、サプリメントを有効に使うということもおこなっています。
ご参考までに、「副腎疲労とは」と当院における「副腎疲労改善のための治療方針」をご覧いただければと思います。
当院では、種々のバイオロジカル検査や、治療に必要なサプリメントを揃えています。
対応している疾患
・慢性疲労を引き起こす疾患、副腎疲労など
・ブレインフォグ、脳の霧状態
・精神疾患、うつ病など
・アレルギー疾患、アトピー性皮膚炎、気管支喘息など
・SIBO、腸カンジダ
その他につきましては、お問い合わせをお願いします。
栄養療法のメリットとデメリット
栄養療法におけるメリットとデメリットをお話いたします。
メリット
・対症治療(原因でなく、症状のみを押さえる治療)だけではなく、症状の原因を追究し、根本治療を行います。
・ただ単に病気でないというだけではなく、病気をもたない方と全く同じレベルの健康状態をめざします。
デメリット
・健康保険の適応がなく、全額自費負担になります。
・栄養療法で行う検査は、自分で自宅で行っていただき、送付していただく必要があるものが多く、手間がかかることがあります。
・効果に時間がかかる場合もございます。
栄養療法はいわば、体質改善ともいうべき治療です。体の細胞の入れ替わりのための時間が必要です。栄養状態や免疫状態などを整えるおおよその目安は、胃腸の状態がよい人で3~6ヶ月、完治まで1〜2年です。