帯状疱疹ワクチンのページです
東京原宿クリニックでは、2種類の帯状疱疹ワクチンを取り扱っています。
Contents
帯状疱疹の症状
帯状疱疹は、多くは皮膚に痛みがおこり、その後水ぶくれを伴った発疹が現れ、痛みが強くなることが3〜4週間ほど続く病気です。
痛みは、時には眠れなくなるほどの強い痛みが生じることがあり、家事ができなくなったり、仕事に集中できなくなったり、水ぶくれがひどくなると、外出しづらくなってしまいます。
帯状疱疹の合併症
また、帯状疱疹の治療が遅れると、場合によっては発熱や頭痛のような全身症状が現れたり、目や耳の神経を障害することにより、視力障害や難聴などを引き起こします。
運動神経を障害することによって、麻痺や排尿障害などのトラブルが生じることもあり、それが後遺症としてずっと続いてしまうことがあります。
特に、帯状疱疹の皮膚の症状が治まっても、長く痛みが続くことがあり、それを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。50歳以上の方では約2割に起こる後遺症と言われており、痛みが長く続くことで、生活の質が落ちてしまいます。
そのため、帯状疱疹に対しては、発症を防ぐための予防が重要視されています。
帯状疱疹を予防するワクチン
帯状疱疹を予防する手段として、帯状疱疹ワクチンがあり、完全にとはいきませんが、ある程度予防できるようになったことと、たとえ発症したとしても、症状が軽くすむという報告があります。
帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンが行われています。
日本人大人の約9割は、帯状疱疹の原因となるウイルスに対抗するための抗体を持っていますが、それは多くの人が小児の時に水ぼうそうにかかることによって、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を持つからです。
ところが、その獲得した免疫も、年齢を経るごとに弱まってしまうので、帯状疱疹が発症するリスクが高くなってしまうというわけです。
弱まった免疫力を、高めようというのが帯状疱疹ワクチンの仕組みです。
2種類のワクチン
現在、2016年に認可された「乾燥弱毒性水痘ワクチン」と、2020年に認可された「シングリックス」の2種類があります。
乾燥弱毒性水痘ワクチンは、毒性を弱めたウイルスが含まれている生ワクチンであり、小児に対して使用される水痘(水ぼうそう)ワクチンと同じもので、生ワクチンです。
シングリックスは、帯状疱疹専用の予防接種として認可されたもので、ウイルスの蛋白を抗原とした不活化ワクチンです。
それぞれの特徴は、以下の比較表を見ていただきたいですが、端的に言うと、
乾燥弱毒性水痘ワクチンは、
- 長所は、副作用が少ない、価格が安い。
- 短所は、発症予防は中程度、帯状疱疹後神経痛(PHN)の予防も中程度、長くは効かない。
シングリックスは、
- 長所は、発症予防がとても高い、PHNの予防もとても高い、長く効く。
- 短所は、副作用が多め(腫れや痛みなど)、価格が高い。
ということになります。
比較表(副反応を含めて)
それぞれに長所、短所がありますので、比較表を見ながら、ご検討をお願いいたします。
乾燥弱毒性水痘ワクチン | シングリックス | |
ワクチンの 種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
発症予防効果 | 51% | 50歳以上:97% 70歳以上:90% |
帯状疱疹後神経痛 予防効果 | 66% | 70歳以上:85% |
長期予防効果 | 8年目で31%まで低下 | 10年間は80%を超える |
副反応 | 接種部位の痛み、腫脹、発赤など 通常3日~7日で消失 | 接種部位の痛み、腫脹、発赤、 筋肉痛、疲労、頭痛など 通常3日~7日で消失するが、 乾燥弱毒性水痘ワクチンより強く出る可能性あり |
接種方法 | 皮下注射1回 | 筋肉注射2回、 1回目の接種から2ヶ月後に 2回目を打つ |
適応年齢 | 50歳以上 | 50歳以上 |
費用 | 8000円(1回) | 22,500円(1回)×2回 =45,000円 |
打てない方 (主なもの) | 発熱中 免疫低下している方 化学療法施行中 妊娠中 ワクチンにアレルギーのある方 | 発熱中 ワクチンに対してアレルギーのある方 |
他のワクチンとの間隔 | 不活化ワクチン:制限なし 新型コロナ:2週間 他の生ワクチン:1ヶ月 | 不活化ワクチン:制限なし 新型コロナ:2週間 生ワクチン:制限なし |
価格(税込み)
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