表参道・原宿の東京原宿クリニック 院長の篠原です。
近年、トラウマを抱えている方によく遭遇し、そのトラウマがまた体調不良を悪化させている、ということにも出会います。
栄養療法などで、ある程度の改善は見込めるのですが、過去に起きた強いトラウマが、いつも現在に影響を及ぼし、なかなか治療が進まないということも経験します。
このような、トラウマというものに対して、キネシオロジーという手技が有効と考えています。
今回は、そのお話をしたいと思います。
トラウマとは
トラウマはよく、「心的外傷」と言われています。
過去に経験した、強い感情をともなった出来事が、心の傷となって、あたかも現在に体験しているかのように精神的にも、肉体的にも影響を及ぼしているものです。
強い体験といっても、時間がたてば忘れてしまうようなものは、トラウマとはいいません。
トラウマ記憶があると、私達は今ここにいるはずなのに、一瞬で、過去のトラウマを受けた時に、連れ戻されてしまいます。
例えば、以前、仕事で大きなミスをして、会社の信用を失ってしまったようなトラウマがあったとしましょう。
そうすると、現在においても、ミスをしていないか、いつも不安という症状になります。
そして、そのような経験をしたくないがために、だんだんとそのようなミスをする可能性のある出来事を避けるようになり、引きこもりになってしまったりします。
いつも、自分がミスをしていないか、とても不安になって、何度も確認しないと気が済まなくなります。
扁桃体が危険信号を出す
過去に経験した、トラウマと同じようなシチュエーションになった場合、扁桃体が危険信号を出すことになります。
その危険信号は、直ちに自律神経に影響を及ぼします。
交感神経に作用を及ぼせば、闘うか逃げるか、
背側迷走神経複合体に影響を及ぼせば、フリーズ(凍りつき)します。
つまり、本当は安全な環境なのに、扁桃体が危険信号を出してしまうがために、自分の意思とは無関係に、自律神経がおかしな事になってしまうわけです。
脳の働きを戻してあげる必要がある
このように、扁桃体が過剰興奮していると、いつまでもサバイバル反応が起きてしまい、とても生きづらくなります。
そのためには、まず、扁桃体の過剰興奮を抑えつつ、トラウマを解消していく必要があります。
脳のキネシオロジーは脳を統合する
キネシオロジーは、筋肉の反射を用いて、ストレスを見つけるテクノロジーです。
これを応用することで、脳の中でどのように混乱しているのかを見ていくことができ、またそれを正すことができます。
つまり、扁桃体が過剰興奮していれば、それをまず抑えて、正常な働きに戻してあげることができます。
トラウマの例としては、電車に乗るのが怖い、乗った途端に気持ち悪くなる、と言ったものから、逆流性食道炎など、自律神経の乱れにも関連しています。
まずは、そのような扁桃体の過剰興奮を抑えつつ、脳を正常な働きに戻してあげて、その上で食事などの改善をすることで、原因不明の体調不良からの脱却ができると考えています。
当院では、脳のキネシオロジー調整をメインに行っております。
何らかの体調不良やトラウマにより改善が止まっている方におすすめいたします。
当院のキネシオロジーに関しては、以下よりご参照ください。
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1975年横浜生まれ、2021年9月に東京原宿クリニックを開設。内科医、呼吸器内科専門医、アレルギー専門医として豊富な経験を持つ。現在は、一般内科診療をはじめ、栄養療法・点滴療法、カウンセリングを組み合わせた総合的な健康サポートを行いながら、患者さん一人ひとりの生活の質向上をサポート。自身の体調不良経験から、従来の西洋医学に加え、栄養療法の重要性を実感。最新の医学知識の習得に励み、患者さんにとってより良い医療の提供に取り組んでいる。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、臨床分子栄養医学研究会認定指導医。