表参道・原宿の東京原宿クリニック 院長の篠原です。
今回は、甲状腺ホルモンについてお話します。
甲状腺ホルモンが低下してしまうと、様々な不調があらわれます。
甲状腺は、首の気管の前にある、蝶々の形をした器官で、甲状腺ホルモンを作っています。
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以下のような多くの働きをしています。
・代謝の調整:体が消費するエネルギー量の調整
・成長と発達:子供の成長期で身体、神経の発達に不可欠
・エネルギー消費調整:体温調節をする
・神経系の機能:気分や認知機能に影響を及ぼす
などです。
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Contents
甲状腺機能低下による症状
甲状腺機能が低下すると、疲れる・話し方が遅くなる・物忘れが強くなる・落ち込む・寒気を感じる・薄毛になるような症状が出てきます。
甲状腺ホルモンは、200以上の症状との関連性があると言われています。
例えば、冷え性はありませんか❓
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体温は、代謝機能によって調節されていて、甲状腺は代謝を司っています。
寒ければ甲状腺ホルモン生産を活発にして、体温を上げて、寒さに対抗しています。
平熱が36度を切っていることはありませんか❓
一般的に平熱が36度を切ると、代謝が低下し、動作が鈍り、思考も鈍ります。
白血球の働き低下により、感染にかかりやすくなり、赤血球が作られないことにより、貧血にも繋がります。
2種類の甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンは2種類あり、T4(サイロキシン)と、T3(トリヨードサイロニン)がありますが、 T3はT4の4倍のパワーがあるので、甲状腺ホルモンの本体は、T3ということになります。
T4は、T3の前駆体です。
甲状腺にホルモンを出せと命令しているホルモンがTSHで脳下垂体から分泌されます(下図)。
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甲状腺を把握するためには、この3つの測定が必要です。
3つ測定することによって、甲状腺が低下しているのか、 T4からT3への変換がうまくいっていないのか、 T3は十分にあるのに、細胞レベルでの応答が低下しているのかを考えていくことになります。
保険診療においては、3つ測定することが過剰診療とされることがあり、 2つしか測定されない結果、甲状腺機能低下を見逃されることがあることに注意が必要です。
甲状腺機能を邪魔するもの
甲状腺機能を低下させる原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・自己免疫性
・水銀
・低栄養
・肝機能障害
・コルチゾール過多
・エネルギー不足
・炎症
などがあります。
ですので、もちろんこれらの原因を解決していくことはとても大切です。
これらは、副腎疲労の原因とも重なるため、副腎疲労への対策をすることで、甲状腺機能対策にもなります。
副腎疲労の改善方法については、こちらをご参考にしてください。
ところが、その原因へのアプローチには時間がかかることもあり、 その間に甲状腺ホルモンを補充することで、機能低下の症状を改善できる可能性があります。
甲状腺ホルモン補充アプローチ
保険診療で用いられる甲状腺ホルモンの主なものは、合成T4製剤です。
先ほどお話ししたように、T4からT3に変換するところがうまくいってないと、症状改善にはなりません。
その場合、T3製剤も一緒に使うといいかもしれません。
ただ、処方薬である合成T3,T4製剤は、吸収率が低いこともあり、有効性が低いことがあります。
望まれる結果がでないようであれば、天然の甲状腺ホルモンを使用することも念頭においてもいいかもしれません。
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まとめ
甲状腺ホルモンは、代謝やエネルギーの調整に関係しています。
甲状腺ホルモンが減少する原因として、自己免疫や水銀、低栄養、炎症などがあり、それらを改善させることで甲状腺ホルモンの改善がのぞまれます。
ところが、症状改善までは時間がかかることもあり、症状で悩んでいて、検査で甲状腺機能が低い場合は、補充を考えてもいいかもしれません。
最後に(免責)
本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承下さい。
病態の改善に必要な食事・サプリメントはひとりひとり異なります。
基本的に、主治医と相談しながら治療を進めていただければと思います。
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