3/11~予約システムが変更になり、以前のSTORES予約が使用できません。新しいシステムよりご予約をお願いいたします。

東京原宿クリニックでは、初診時に、現在もっとも気になる症状だけでなく、睡眠、気分、疲労、便通、食後の反応、生活環境などを幅広く確認しています。

今回、当院の初診受診者591名分の自記式問診票を、氏名、生年月日、連絡先、個別の診療内容、検査結果などを含まない集計値として整理しました。

本ページでは、概要版では載せきれない集計の定義、数字の読み方、分母の違い、年代別集計の注意点、集計の限界を詳しくまとめています。

本内容は、特定の疾患の診断、疾患の有病率、治療効果、因果関係を示す研究報告ではありません。また、東京原宿クリニックを受診した方の回答傾向を整理した院内統計であり、一般人口における症状分布を示すものではありません。

なお、本文中の「SIBO等」は当院の診療・相談領域を示すものであり、本集計対象591名をSIBOの診断例・疑い例として分類したものではありません。

1. 院内集計の概要

東京原宿クリニック初診問診票591名分の院内集計結果の概要

※当画像は「https://th-clinic.com/sibo3/」への引用元を併記する場合、ご自由に引用・転載いただけます。

本集計では、2021年9月から2025年4月までに東京原宿クリニックで収集した初診時問診票591名分を対象としました。

項目内容
対象東京原宿クリニックの初診受診者 591名
期間2021年9月〜2025年4月(収集分)
方法初診時の自記式問診票の回答を、個人が特定されない形で人数・割合として集計
受診者属性女性70.1%(414名)、平均年齢39.3歳
集計項目主訴(自由記述)+10カテゴリーの問診項目への回答状況

今回の集計で見たかったのは、「消化器症状を主訴としていない方の中にも、消化・便通・食物反応に関する問診項目へ該当する方がどの程度いるか」という点です。

一般に、受診時の主訴は、本人がその時点でもっとも困っていることとして表れます。一方で、問診票では、主訴とは別に、日常的な便通、食後の反応、腹部膨満感などを確認できます。

そのため本集計では、主訴の自由記述と、問診票上の選択項目を分けて整理しました。

2. 本集計で使った言葉の定義

消化器症状を主訴に含む、含まない

問診票の「現在一番気になる症状」の自由記述欄に、消化器系のキーワードが1つ以上含まれる場合を「消化器症状を主訴に含む」と分類しました。

対象としたキーワードの例は、腹部、便、胃、消化、膨満、下痢、便秘などです。

一方、自由記述欄にこれらのキーワードが含まれない場合は、「消化器症状を主訴に含まない」と分類しました。1人単位では、この2分類のどちらか一方に分類しています。

なお、自由記述には複数の症状が書かれている場合があります。そのため、主訴の上位項目を症状別に見ると、合計が100%を超えることがあります。

腸関連問診項目への該当

本ページでは、問診票の「消化・便通・食物反応関連項目」のうち、次の6項目のいずれか1つ以上を選択した場合を「該当」としています。

問診項目本集計での扱い
腹部膨満お腹の張りに関する項目
下痢を繰り返す便通の変化に関する項目
便秘気味便通の変化に関する項目
食後に腹痛食後の反応に関する項目
便に粘液便の状態に関する項目
食物アレルギー食物への反応に関する項目

この「該当」は、症状の重症度、持続期間、医学的診断、検査異常を示すものではありません。あくまで、初診問診票上でその項目が選択された、という意味です。

また、「食物アレルギー」は消化器症状そのものではありません。そのため、本文では「消化器症状」ではなく「消化・便通・食物反応関連項目」または「腸関連問診項目」と表現しています。

3. 初診受診者の主訴の傾向

初診受診者591名のうち消化器症状を主訴に含まない方が65.0%であることを示す円グラフ

※当画像は「https://th-clinic.com/sibo3/」への引用元を併記する場合、ご自由に引用・転載いただけます。

591名の主訴を集計したところ、消化器症状を主訴に含む方は207名(35.0%)、消化器症状を主訴に含まない方は384名(65.0%)でした。

主訴の分類人数割合
消化器症状を主訴に含む(腹部膨満・便通・胃の不調など)207名35.0%
消化器症状を主訴に含まない384名65.0%
合計591名100.0%

消化器症状を主訴に含まない方の主訴としては、疲労・倦怠感、皮膚症状、睡眠の悩み、不安・焦燥、ブレインフォグ、気分の落ち込み、頭痛などがみられました。

ここで重要なのは、「主訴に含まない」という分類は、「その方に消化・便通・食物反応に関する自覚がまったくない」という意味ではないことです。

受診時にもっとも困っていることが疲労や睡眠、気分、皮膚症状であっても、問診票で生活背景を広く確認すると、便通や食後の反応に関する項目が同時に選択される場合があります。

4. 腸関連問診項目への該当状況

腸関連問診項目への該当状況を消化器症状の主訴有無で整理した2×2表

※当画像は「https://th-clinic.com/sibo3/」への引用元を併記する場合、ご自由に引用・転載いただけます。

6項目のうち1項目以上を選択した方は454名(76.8%)でした。

このうち、受診時の主訴に消化器症状を含めていなかった方は262名でした。

6項目に該当非該当
消化器症状を主訴に含む192名15名207名
消化器症状を主訴に含まない262名122名384名
454名137名591名

この表は、読み方を間違えやすい部分でもあります。

同じ262名という数字でも、どの分母で見るかによって割合が変わります。

見方計算割合
全591名のうち、6項目に該当し、かつ消化器症状を主訴に含まなかった方262 / 59144.3%
消化器症状を主訴に含まなかった384名のうち、6項目に該当した方262 / 38468.2%
6項目に該当した454名のうち、消化器症状を主訴に含まなかった方262 / 45457.7%

概要版では、主に「6項目に該当した454名のうち262名は、消化器症状を主訴としていなかった」という見せ方を採用しています。

一方、当院の問診設計としては、「消化器症状を主訴に含まない384名の中でも、262名(68.2%)が6項目のいずれかに該当していた」という読み方も重要です。

ただし、いずれの見方も、診断名や疾患頻度を示すものではありません。問診票上の回答傾向を、分母を明確にしたうえで整理したものです。

5. 消化器症状を主訴に含まなかった方の主訴

6項目に該当しつつ、消化器症状を主訴に含まなかった262名が挙げていた主訴の上位は以下のとおりです。

主訴該当者数割合
疲労・倦怠感82名31.3%
皮膚症状34名13.0%
睡眠の悩み29名11.1%
不安・焦燥27名10.3%
ブレインフォグ24名9.2%
気分の落ち込み19名7.3%
頭痛12名4.6%

この表も、複数主訴を含むため合計は100%を超えることがあります。

本集計からいえるのは、「消化器症状以外の悩みで受診した方の中にも、問診票上では消化・便通・食物反応に関する項目を選択する方が一定数いた」ということです。

疲労、睡眠、気分、皮膚症状などと腸内環境との関係については、さまざまな議論があります。ただし、本集計は因果関係を調べたものではありません。

当院では、初診時に、主訴だけで判断するのではなく、生活背景や全身症状も含めて確認するための参考情報として問診票を活用しています。

6. 年代別の回答傾向

消化器症状を主訴に含まない受診者のうち6項目に該当した方の割合を年代別に示した折れ線グラフ

※当画像は「https://th-clinic.com/sibo3/」への引用元を併記する場合、ご自由に引用・転載いただけます。

年代別では、「消化器症状を主訴に含まない受診者」の中で、6項目に該当した方の割合を整理しました。

年代消化器症状を主訴に含まない人数うち6項目に該当割合
10代44名26名59.1%
20代37名21名56.8%
30代102名72名70.6%
40代123名85名69.1%
50代58名42名72.4%
60代以上20名16名80.0%
合計384名262名68.2%

この見方では、20代では56.8%でしたが、30代以降では69〜80%で推移しました。

ただし、年代別の人数には偏りがあります。特に60代以上は20名であり、数名の違いで割合が大きく変わる可能性があります。

したがって、本集計は「年齢が上がるほど必ず増える」といった一般化を目的としたものではありません。当院受診者の中で、年代別に見た場合にこのような回答傾向がみられた、という参考値としてご覧ください。

7. 今回の集計から見えること

今回の院内集計では、消化器症状を主訴に含まない受診者の中にも、便通、腹部膨満、食後の反応、食物への反応に関する問診項目へ該当する方が一定数みられました。

この結果は、疲労、睡眠、皮膚症状、不安感、集中力の低下などを主訴とする場合でも、初診時に消化・便通・食物反応を確認する意義がある可能性を示すものです。

特に、主訴の自由記述と、別途選択された問診項目を分けて整理すると、「本人が最初に相談したい症状」と「日常生活の中で同時に抱えている反応」が必ずしも一致しないことが見えてきます。これは、診療の場で主訴だけを見て終わるのではなく、生活背景や全身症状を広く確認する必要性を考えるうえで、問診設計上の示唆として院内業務上の参考になります。

一方で、本集計は当院受診者を対象とした院内統計であり、疾患の有病率や因果関係を示すものではありません。今回の結果から、「腸関連項目が疲労や睡眠、皮膚症状などの原因である」と結論づけることはできません。

当院では今後も、初診問診票の回答傾向を診療の質の改善に活用しながら、必要に応じて診察、既往歴、服薬状況、生活背景、検査結果などを組み合わせて、一人ひとりの状態を確認していきます。

8. 当院が初診時に広く問診する理由

東京原宿クリニックでは、初診時に「現在一番困っている症状」だけでなく、睡眠、気分、食事、便通、食後の反応、生活環境、疲労感、集中力などを確認しています。

その理由は、受診時の主訴だけでは、日常生活の背景が十分に見えないことがあるためです。

たとえば、主訴が疲労や睡眠であっても、食後の不快感、便通の変化、腹部膨満感などが生活の質に影響している場合があります。

一方で、問診票に該当があるからといって、直ちに検査や治療が必要になるわけではありません。問診票は、診療上の対話を始めるための情報整理であり、必要に応じて診察、既往歴、服薬状況、生活背景、検査結果などと合わせて判断します。

症状が続く場合や、体重減少、血便、強い腹痛、発熱、貧血などがある場合は、自己判断せず、かかりつけ医などの医療機関にご相談ください。

9. 集計に用いた10カテゴリー

本集計では、当院の初診問診票に含まれる症状・生活背景項目を、以下の10カテゴリーに便宜的に分類しています。

カテゴリー名含まれる主な問診項目(例)
気分・睡眠関連項目気分の落ち込み、不安、入眠・睡眠維持の悩みなど
生活習慣・炎症関連項目慢性的な微熱感、関節のこわばり、生活リズムの乱れなど
消化・便通・食物反応関連項目腹部膨満、便通の変化、食後の不快感、下痢、便秘、食物アレルギー
環境要因関連項目職場・住環境の化学物質曝露歴、過去の生活環境など
住環境・生活環境関連項目住居の湿度、結露・カビの有無、居住歴など
疲労・エネルギー関連項目慢性疲労感、午後の倦怠感、運動後の回復遅延など
朝の不調・血糖関連項目朝の起きにくさ、空腹時のふらつき、間食の頻度など
代謝・冷え関連項目体温・冷え感、寒がり、体重変動など
集中力・思考面関連項目集中の続きにくさ、もの忘れの自覚、頭の重さなど
のど・鼻関連項目のどの違和感、後鼻漏感、鼻づまりなど

これらのカテゴリーは、保険診療上の確定診断名、疾患分類、有病率を示すものではありません。初診時の問診票を整理するための便宜的な分類です。

10. 本集計の限界

本集計には、次のような限界があります。

  • 東京原宿クリニックを受診した方を対象とした院内統計であり、一般人口における症状分布を示すものではありません
  • 当院の受診者は、機能性医学や栄養療法に関心のある方が中心であり、一般外来の母集団とは異なります
  • 問診票上の該当は、症状の重症度、持続期間、医学的診断、検査結果を意味するものではありません
  • 本集計は、治療効果や因果関係を検証したものではありません
  • 主訴の自由記述からの分類は、キーワードに基づく分類であり、医師の診療上の判断と一致しない場合があります
  • 年代別集計では、各年代の人数に偏りがあり、対象数の小さい年代では割合が変動しやすい点に注意が必要です
  • 問診票は自記式であり、回答の有無はその時点の本人の認識や記入状況の影響を受けます

以上を踏まえ、本ページの数値は、当院の問診設計や受診者の回答傾向を共有するための参考情報としてご覧ください。

11. よくある質問

この集計はSIBOの人数を示していますか

いいえ。示していません。

本集計対象591名をSIBOの診断例・疑い例として分類したものではありません。タイトルや本文中の「SIBO等」は、当院の診療・相談領域を示す表現です。

6項目に該当すると、何らかの疾患があるという意味ですか

いいえ。問診票上で項目を選択したという意味であり、疾患の有無、重症度、検査異常を示すものではありません。

症状の評価には、診察、経過、既往歴、服薬状況、生活背景、必要に応じた検査などを含めた総合的な確認が必要です。

なぜ食物アレルギーを6項目に含めているのですか

食物アレルギーは消化器症状そのものではありませんが、食物への反応に関する問診項目として、消化・便通・食物反応関連項目に含めています。

そのため本ページでは、単に「消化器症状」とは呼ばず、「消化・便通・食物反応関連項目」または「腸関連問診項目」と表現しています。

受診時に消化器症状を主訴としていなくても、便通や食後の反応を確認する意味はありますか

問診票上では、主訴と生活背景を分けて確認することで、本人が最初に訴えた症状以外の情報も整理しやすくなります。

ただし、問診票に該当があることだけで診断や治療方針が決まるわけではありません。診療では、全体の文脈を見ながら必要な確認を行います。

図表は引用できますか

はい。各図表は、引用元として「https://th-clinic.com/sibo3/」を併記する場合、ご自由に引用・転載いただけます。

12. 医療機関情報

医療機関名: 東京原宿クリニック

所在地: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目29-3 原宿KYビル10階

管理者: 篠原 岳

公式サイト: https://th-clinic.com

診療内容: 当院の診療内容については、公式サイトの診療案内をご確認ください。

本件に関するお問い合わせ

東京原宿クリニック 広報担当