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表参道・原宿の東京原宿クリニック 院長の篠原です。当院には多くのご質問を頂いておりますが、そのうち開示の許可をいただけたものに関しまして、こちらに随時掲載していきたいと思います。同じものは、Q&Aでもご参照いただけます。

Contents

食後にお腹が張って苦しいので検査をしたいです

Q.食後お腹が張って苦しいことが多い。消化が悪いのか動きが悪いのか、一日一食しか食べられない状況です。胃の検査等して異常なしです。
現在の症状でSIBOに当てはまることが多く調べたいと思っています。検査結果によっては治療方法等ご相談したいのですが、その場合どのうように予約を取ればよろしいでしょうか?
お返事お待ちしてます。

A. お問い合わせありがとうございます。食後にお腹が張って苦しい症状でお悩みとのこと、大変辛い状況かと存じます。ご相談内容から、SIBOの可能性を疑われているようですね。これらの症状について、詳しくお話しさせていただきます。

まず、食後のお腹の張りや消化不良感は、SIBOの典型的な症状の一つです。SIBOとは Small Intestinal Bacterial Overgrowth(小腸内細菌増殖症)の略で、本来大腸に多く存在する腸内細菌が小腸で異常増殖することで起こる状態です。その結果、以下のような症状が現れることがあります:

  1. 腹部膨満感・腹部ガス
  2. 腹痛
  3. 下痢や便秘(または両者の交互)
  4. 過度のおなら
  5. 体重減少
  6. 栄養欠乏症(特にビタミンB12欠乏)
  7. 疲労感
  8. 胸やけ
  9. 脂肪便(柔らかく脂っこい便)

これらの症状は食後に悪化することが多く、特に炭水化物の多い食事で顕著になる傾向があります。ご質問にあるように、一日一食しか食べられないほどの状況は、生活の質を著しく低下させる可能性があり、適切な診断と治療が必要です。

SIBOの診断には、いくつかの検査方法があります:

  1. 呼気水素・メタンガス検査
  2. 便中遺伝子検査(GIMAP)
  3. 尿中有機酸検査
  4. 腹部画像検査(レントゲン、CT、超音波など)

当院では、GIMAPや尿中有機酸検査を多く用いて診断しています。これらの検査は、腸内環境の状態を詳細に分析し、SIBOの可能性だけでなく、他の消化器疾患の可能性も評価できます。

検査と診断の後、SIBOと確定した場合の治療方針としては、以下のようなものがあります:

  1. 食事療法(低FODMAP食)
  2. 薬物療法(抗菌薬、消化管運動改善薬など)
  3. プロバイオティクス(症例により使用)

ご予約に関しては、以下の2つの選択肢をおすすめします:

  1. 検査内容が決まっている場合: 栄養療法検査を予約し、結果が出た後に総合カウンセリングで治療方針を相談する方法です。
  2. 検査内容が決まっていない場合: まず総合カウンセリングを予約し、症状に基づいて適切な検査や治療方針を決定します。その後、必要に応じて栄養外来での検査や治療を行います。

お客様の症状や状況を総合的に評価するためには、2番目の選択肢(総合カウンセリングから始める)がより適切かもしれません。専門医が直接お話を伺い、最適な検査や治療方針を提案させていただきます。

予約の際は、これまでの症状の経過、食事内容、生活習慣、ストレス要因、既往歴、これまでに受けた検査結果などの情報をまとめておくと、より効果的な相談ができます。

SIBOは再発しやすい疾患でもあるため、診断・治療後も継続的なケアが重要です。当院では、個々の患者様の状態に合わせた治療計画を立て、長期的な健康管理をサポートいたします。

カビ、カビ毒の治療はしていますか

Q.

カビに曝露し、原因不明のまま発疹、関節痛、低血糖等に悩まされる。

カビ関連、それにともなうピロリ菌除菌治療等を開始、一時良くなったが、再度悪化(おそらく曝露)し、引っ越し→住めるレベルの環境ではなく、引っ越し+治療の効果がないためストップ→現在症状はやや改善しているが、手の痛みなど残り、カビのある環境にほぼ耐性がない。食事の制限も守っているが、治療して何でも食べられるようになりたい。

カビへの曝露が続いたせいで治療がうまく進まなかったが、体内にはカビ毒や重金属の蓄積がまだあり、慢性疲労やその他不調(痛み、むくみ等)に悩まされています。その関連の治療は行われていますか?

A. カビやカビ毒、そして重金属の蓄積が原因でお悩みとのこと、当院ではこれらの問題に対して包括的な治療を提供しています。カビ毒やカンジダなどの真菌感染は、さまざまな身体の不調を引き起こすことが知られています。症状としては発疹や関節痛、低血糖、疲労感、脳の霧(ブレインフォグ)などがあり、特に免疫機能の低下や腸内環境の悪化が重なりやすいのが特徴です​​。

当院では、まず体内にカビ毒や重金属が蓄積しているかどうかを検査します。有機酸検査やマイコトキシン検査でカビ毒の存在を確認し、毛髪ミネラル検査やオリゴスキャンで重金属の蓄積状況を評価します​​。これにより、体内のどのシステムが影響を受けているかを正確に把握し、最適な治療プランを立てます。

カビ毒や重金属のデトックスには、サプリメントや食事療法も併用します。具体的には、グルタチオンやクロレラ、プロバイオティクスなどを用い、肝臓や腸内環境の改善を図ります​​。また、カンジダの除菌には抗真菌薬やハーブ療法を取り入れ、腸内のバランスを整えます​。

これらのデトックスや除菌治療に加えて、副腎機能をサポートするために、生活習慣の改善や栄養療法も行います。副腎疲労は、慢性的なカビ毒や重金属の負荷によって悪化するため、ビタミンCやビタミンB群、マグネシウムなどを補い、ストレス管理を含めた総合的なアプローチが必要です​。

カビやカビ毒、重金属の蓄積が原因でお悩みの方には、治療を通じて体内の負担を軽減し、最終的には食事制限の緩和や日常生活の改善を目指しています。

カビやカビ毒、重金属の蓄積でお悩みとのことですね。

当院では、カビが蓄積しているかなどは、有機酸検査やマイコトキシン検査を用い、
重金属蓄積に対しては、毛髪ミネラルやオリゴスキャンなどで検査を行い、
それに応じて、除菌やデトックスなどを行っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

採血して体の状態をまずは知りたいです

Q.

14歳中2の娘の母です。
その娘についての相談です。6月頃から不登校でひきこもりぎみです。
特に病名や服薬はありません。
全てのことが面倒くさくてやる気が起きなかったり、すごく疲れやすく、体がガチガチに固まっているそうです。
毎日布団に横になって一日中パソコンを見ています。
私や主人ともほぼ話をせず、食事も部屋に持ち運んで食べています。
入浴、歯磨き、着替えもほぼしない状態です。
週に一度、主人と映画を観に行くこともあります。
小学6年生の時にも1ヶ月程、学校に行きませんでした。
以前はスクールカウンセラーと話をしていましたが、行かなくなりました。
今は、私がスクールカウンセラーと話をしています。

採血をして体の状態をまずは知りたいと思いますが、その後に総合カウンセリングを受けることは可能ですか?
また、総合カウンセリングでは採血の結果の説明も含まれますか?

A.

娘様の体調に関するご相談ですね。当院では、採血を通じて身体の状態を把握し、その後、総合カウンセリングを行うことが可能です。現在の症状や生活状況からは、身体的な要因だけでなく、心理的・環境的な要因も考慮しながら、全体的なアプローチでサポートしていくことが大切です。

>採血をして体の状態をまずは知りたいと思いますが、その後に総合カウンセリングを受けることは可能ですか?
はい、可能です。まずは採血を行い、結果は約1週間で出ます。採血結果を確認した後に総合カウンセリングを受けていただけます。
採血では、鉄やビタミンD、B12、亜鉛、マグネシウムなどの栄養状態、甲状腺機能、炎症マーカー、血糖値などを確認できます。これらは、疲労感ややる気の低下、筋肉のこわばりといった症状に関連する可能性があり、栄養不足やホルモンバランスの乱れが確認できる場合があります​​。娘様のように、精神的な負担やストレスから身体的な不調が生じることはよくあるため、体調面のデータを基に、どの部分に改善が必要かを見つけることが重要です。

>また、総合カウンセリングでは採血の結果の説明も含まれますか?
はい、採血の結果を基にした詳しい説明を行います。総合カウンセリングでは、採血結果から見える栄養状態やホルモンのバランス、自律神経の乱れ、ストレスホルモン(コルチゾール)レベルの確認をし、必要に応じて栄養療法やサプリメントの提案、生活習慣の改善方法をご案内します。特に、思春期はホルモンの変動が大きく、気分の落ち込みや疲れやすさ、やる気の低下が起こりやすい時期ですので、こうした検査での確認は重要です​​。

体調不良の原因として考えられること
娘様の症状(やる気の低下、疲労感、筋肉のこわばり、引きこもりがち)は、複合的な要因が絡んでいる可能性があります。例えば、以下の点が考えられます。

  1. 栄養不足やホルモンバランスの乱れ
    疲れやすさややる気の低下、身体の緊張が強い場合、鉄不足やビタミンB群、D、亜鉛、マグネシウムなどの不足が考えられます。また、甲状腺機能の低下や、副腎疲労によりコルチゾールが正常に分泌されていない場合も、同様の症状を引き起こします​​。
  2. 自律神経の乱れ
    長時間パソコンを見続ける生活は、自律神経を乱し、交感神経が優位になりがちです。これが体の緊張や睡眠障害を引き起こし、結果的に疲労感が増すことがあります。また、思春期には自律神経が乱れやすい時期でもあり、体調に影響を与えることが多々あります​。
  3. メンタル面の負荷とストレス
    精神的なストレスや不安も、身体の状態に大きな影響を与えることがあります。引きこもりや不登校が続く場合、自己肯定感の低下や孤独感などが、さらにやる気の低下や疲労感を引き起こす可能性があります。こうした場合、生活習慣の見直しとともに、ストレスケアも重要です​。

総合カウンセリング後の対応について
総合カウンセリングでは、採血結果を踏まえた栄養指導や生活習慣の改善を行います。また、必要に応じて、サプリメントや栄養療法を提案し、栄養不足を補うことで、娘様の体調を改善し、気分やエネルギーレベルの向上を目指します。(栄養療法は別途栄養療法外来を受診していただく必要がございます。)ストレスケアとしては、リラックス法や睡眠改善のアドバイスも提供し、心身のバランスを整える必要性もおはなしいたします。

一人ひとりの症状や状態に合わせた総合的なサポートが可能ですので、ぜひご相談ください。

腸カンジダの検査は可能でしょうか、皮膚の痒み・腹部膨満で悩んでいます

Q.

皮膚の痒み、腹部膨満感等で悩んでいます。

HPのブログを拝見させていただき、症状が腸カンジタかなと検査したいと思っておりますが、可能でしょうか?
体質にあった検査のご相談したく思います。
よろしくお願いします。

A.

皮膚の痒みや腹部膨満感でお困りとのこと、症状から腸カンジダが疑われる場合、当院での検査が可能です。

>HPのブログを拝見させていただき、症状が腸カンジタかなと検査したいと思っておりますが、可能でしょうか?
はい、腸カンジダの検査は可能です。当院では、尿中有機酸検査を通じて腸内のカンジダ菌の増殖や体内の状態を確認することができます。尿中有機酸検査は、腸内の細菌バランスやカンジダの存在を評価するために有効な検査方法です​​。

腸カンジダと症状の関係
腸カンジダは、皮膚の痒みや腹部の膨満感、消化不良、倦怠感などの症状を引き起こすことがあります。カンジダ菌は体内で毒素を放出し、腸内フローラを乱すため、これが腸漏れ(リーキーガット)や炎症の原因となり、全身的な不調に繋がることがよくあります。皮膚の痒みは、カンジダの影響で免疫系が過剰に反応し、アレルギー症状を引き起こすこともあります​。

他に考えられる原因と追加の検査について
腸カンジダ以外にも、腹部膨満感や皮膚の痒みの原因として、腸内の他の細菌のバランスの乱れや、食物アレルギー、消化酵素不足などが考えられます。そのため、カンジダ以外の可能性を探るために、GIMAP(腸内環境検査)や遅延型アレルギー検査などを併用することをお勧めします​。これにより、腸内全体の健康状態を確認し、より適切な治療方針を立てることができます。

総合カウンセリングについて
検査を行う前に、どの検査が最適かを相談されたい場合は、総合カウンセリングをお受けいただくことも可能です。カウンセリングでは、症状や生活習慣について詳しくお聞きし、体質に合った検査や治療法を提案いたします。詳しくはこちらのリンクからご予約いただけます:総合カウンセリング予約

皮膚の痒みや腹部膨満感に関するお悩みを改善するために、ぜひご相談ください。

腸カンジダ菌の検査を希望しています

Q.

腸カンジタ菌の検査を希望しています。
症状は糖分やアルコール、グルテンカゼインを摂取した際のニキビ、鼻水、下痢、頭の混乱、不注意、多動、精神的不安です。
最近では熱っぽさや発熱の症状があります。
そちらで腸カンジタ菌の検査をしていただき、カンジタ菌の数値が異常だった場合に、抗真菌薬を処方していただくことは可能でしょうか。

A.

腸カンジダ菌の検査と治療についてのご相談ありがとうございます。現在の症状(糖分やアルコール、グルテンカゼイン摂取後のニキビ、鼻水、下痢、頭の混乱、不注意、多動、精神的不安、熱っぽさや発熱)は、腸内のカンジダ菌の増殖が関与している可能性があります。当院では、腸カンジダの検査および治療が可能です。

>腸カンジタ菌の検査をしていただき、カンジタ菌の数値が異常だった場合に、抗真菌薬を処方していただくことは可能でしょうか?

はい、当院では腸カンジダ菌の検査を行い、検査結果に応じて適切な治療法を提供しています。腸カンジダ菌の増殖が確認された場合、抗真菌薬の処方が可能です。また、抗真菌薬に加え、腸内環境を整えるためのプロバイオティクスや、食事療法も併用してカンジダの根本的な改善を目指します​​。

腸カンジダの検査について
腸カンジダ菌の検査には、尿中有機酸検査や、GIMAP検査(腸内環境の詳細な評価)を使用します。これにより、カンジダ菌の増殖の有無や、腸内フローラの全体的なバランス、他の悪性細菌や消化酵素の不足がないかも確認できます​。

抗真菌薬の処方と治療法
腸カンジダ菌が増殖している場合、ナイスタチンなどの抗真菌薬を使用して治療を行います。また、カンジダ治療には、腸内環境の改善が重要ですので、抗真菌薬に加えて、以下のような治療を提案することがあります:

  • プロバイオティクスの使用で善玉菌を補充し、腸内フローラのバランスを整えます。
  • 低糖質・グルテンフリー・カゼインフリーの食事療法を推奨し、カンジダの増殖を抑制します。
  • デトックス療法を行い、カンジダ菌の代謝物による毒素の排出を促進します​​。

注意点
なお、腸カンジダの検査や治療は保険適用外のため、自費での診療となります。費用面については、検査の内容や治療方法によって異なりますので、事前にご相談いただければ詳細をお伝えいたします。

当院では、腸カンジダに関連する症状を総合的にサポートし、生活の質を改善するための治療を行っております。まずは診察の上で最適な検査や治療プランを決定いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

ほてり、汗、首コリ、勃起不全、息苦しさなどに苦しめられています

Q.

今年25歳男なのですが、5~6年前から背面のほてりや突発的な変な汗に悩まされ、2~3年前から首こり(レントゲンで異常なし)やふらつき(MRIで異常なし)、勃起不全、息苦しさなどに苦しめられています。最近では、不眠にあわせて目の不調、足先の冷えなどにも本当に苦しめられています。

本当に苦しめられており、この辛さから最近も仕事を退職してしまいました。

これまでにも薬、漢方薬、サプリメント、整体や鍼灸、カイロプラクティックなど様々試しましたが、お金だけ浪費しているような感覚で、劇的な改善は感じられませんでした。

お忙しいところ恐縮ですが、改善例などもあわせてお教え頂ければ幸いです。
A.

お問い合わせいただきありがとうございます。現在、5~6年前から続く発汗や首コリ、ふらつき、勃起不全、息苦しさ、不眠、目の不調、足先の冷えなどの複合的な症状にお悩みとのこと、本当に辛い状況だと思います。これまで多くの治療法を試されたとのことですが、劇的な改善が感じられないとのことで、日常生活にも大きな影響が出ているようですね。

考えられる機序と原因について
症状が複雑で多岐にわたる場合、以下のような複合的な原因が考えられます。

  1. 自律神経の乱れ
    突発的な発汗やふらつき、首コリ、不眠といった症状は、自律神経が不安定な状態を示している可能性があります。自律神経は、ストレスや生活習慣の影響を強く受け、特に長期間にわたるストレスが交感神経と副交感神経のバランスを崩すことがあります。この乱れが、発汗の異常息苦しさふらつき首コリなどの形で現れます。また、自律神経は内臓の働きやホルモンバランスにも関与しており、勃起不全や消化器系の症状(便秘や下痢)に影響を与えることもあります​。
  2. 副腎疲労
    長期間のストレスや体への負担は、副腎疲労を引き起こす可能性があります。副腎は、ストレスホルモン(コルチゾール)を分泌し、体のストレスへの対処をサポートしますが、慢性的なストレス状態が続くと、副腎が疲弊し、コルチゾールの分泌が減少します。これにより、疲労感冷え集中力の低下不眠などの症状が現れることがあります。副腎疲労は、ホルモンバランスの乱れや血糖コントロールの不安定さも引き起こし、勃起不全などの性機能障害にも関連している可能性があります​​。
  3. ホルモンバランスの乱れ
    首コリや目の不調、勃起不全、不眠などの症状は、ホルモンバランスの乱れも考慮する必要があります。特に、テストステロンの低下や甲状腺機能の低下は、勃起不全や全身の疲労感、精神的不安定さに関連しています。ホルモンバランスの乱れは、自律神経の不安定さとも相互作用し、症状を悪化させることが多いため、血液検査などでホルモンの状態を確認することが重要です​。
  4. 血糖コントロールの問題
    食事内容やストレスによる血糖値の急上昇や急降下も、ふらつきや集中力の低下、頭の混乱、不安感に繋がります。特に長期間にわたって血糖コントロールが不安定な場合、インスリン抵抗性や低血糖症が関与している可能性があり、これが体全体の機能低下に繋がります。血糖値の急変動は自律神経にも影響を与え、悪循環に陥りやすくなります​​。
  5. 腸内環境の乱れ
    腸内環境は、全身の健康や精神状態に大きな影響を与えます。腸内環境が乱れることで、リーキーガット症候群(腸漏れ)が起こり、栄養素が適切に吸収されず、全身の炎症反応が強まり、疲労感や冷え、不安定な精神状態、不眠に繋がります。また、腸内環境の乱れは自律神経にも影響を与えるため、腸内環境を整えることが症状の改善につながる可能性があります​。

治療と改善のアプローチ
当院では、以下のようなアプローチをお勧めします。

  1. 自律神経と副腎疲労の検査
    まず、採血によるホルモン検査や唾液コルチゾール検査などを行い、自律神経や副腎の状態を確認します。また、腸内環境の検査(GIMAP検査や有機酸検査)を行い、腸内フローラや炎症の状態も評価します。これにより、根本的な原因を特定し、適切な治療方針を立てます。
  2. 生活習慣と食事の改善
    血糖コントロールを安定させるため、食事内容の見直しや適切な栄養素の補充が重要です。特に、ビタミンB群やマグネシウム、亜鉛、ビタミンDなどが不足している場合、これらを補うことが症状の改善に繋がります。また、副腎疲労の改善には、ストレスの軽減や適切な休息が不可欠です。
  3. サプリメントと点滴療法
    必要に応じて、副腎をサポートするサプリメントや、栄養補給を目的としたビタミンC点滴やミネラル点滴なども効果的です。これらの治療法は、体内のストレス反応を緩和し、免疫力やエネルギーの回復を促します。

総合カウンセリングのご案内
当院では、まずは総合カウンセリングを通じて、症状や体質を詳しくお聞きし、適切な検査や治療法をご提案いたします。ご相談内容に応じた治療方針を立て、改善に向けたアプローチを一緒に考えていきますので、ぜひご検討ください。総合カウンセリングの予約はこちら

あなたの体調が改善し、日常生活に戻れるように、包括的なサポートを提供いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

ピロリ菌除菌は保険適応でしょうか、費用を教えて下さい

Q.ピロリ菌除菌は保険適応でしょうか?

胃の膨満感、食欲不振、冷え性で悩んでいます。

ピロリ菌のみのGIマップ検査を受けて、もしポジティブと出た場合に貴院にてピロリ菌の除菌を行えるということですが、その際は保険適用が可能でしょうか。

もし自由診療の場合の費用を教えていただけますでしょうか。

A.

お問い合わせありがとうございます。ピロリ菌除菌に関するご質問について、詳細をお伝えいたします。

>ピロリ菌のみのGIマップ検査を受けて、もしポジティブと出た場合に貴院にてピロリ菌の除菌を行えるということですが、その際は保険適用が可能でしょうか?

ピロリ菌のGIマップ検査自体が、保険適用外の自費診療となります。そのため、GIマップでピロリ菌陽性が確認された場合、その検査結果に基づくピロリ菌除菌治療は、保険適用とはなりません。

一方、保険適用でピロリ菌の除菌を行うためには、通常の内視鏡検査(胃カメラ)によってピロリ菌感染が確認されることが必要です。もし内視鏡検査でピロリ菌感染が確認された場合、保険適用での除菌治療が可能となります。したがって、GIマップで陽性が出た場合でも、保険診療を希望される方は、胃カメラでの再確認をお勧めします。

>もし自由診療の場合の費用を教えていただけますでしょうか?

自由診療でピロリ菌除菌を行う場合、以下の費用がかかります:

  • 初診料:22,000円
  • 処方箋料:1,000円
  • ピロリ菌除菌薬:約6,000円(抗生物質や胃酸抑制剤などを含みます)
  • ピロリ菌除菌のためのサプリメント:約20,000円(腸内環境を整えるためのサプリメントやプロバイオティクスが含まれます)

これらの費用は、おおよその目安であり、患者様の体調や状況に応じて使用するサプリメントの種類や量が異なることがあります。診察時に、詳細な説明をさせていただき、個別に最適な治療法をご提案いたします。

ピロリ菌の除菌は、胃の健康を保つためにも重要な治療の一環です。特に胃の膨満感や食欲不振、冷え性といった症状がある場合、ピロリ菌除菌での改善が期待できますので、ぜひご相談ください。

妊娠中でも検査は可能ですか?

Q.
はじめまして。
分子栄養学の検査について確認したくご連絡いたしました。
現在妊娠中ですが、検査を受けることは可能でしょうか。
血液検査、有機酸検査を検討しています。
妊娠20週です。
お手数ですがご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。

A.

お問い合わせありがとうございます。妊娠中での分子栄養学的な検査について、ご説明させていただきます。

>現在妊娠中ですが、検査を受けることは可能でしょうか。血液検査、有機酸検査を検討しています。

はい、妊娠中でも血液検査有機酸検査は問題なく受けていただけます。これらの検査は、栄養状態や代謝の状態を詳細に評価するためのもので、妊娠中においても安全に実施することが可能です。特に妊娠中は、母体と胎児の健康維持に栄養バランスが非常に重要なため、これらの検査は有益です。

分子栄養学的視点から見た妊娠中の栄養管理

妊娠中は、胎児の成長に必要な多くの栄養素が母体から供給されるため、栄養バランスが不安定になりやすい時期です。分子栄養学的には、以下の点に特に注意が必要です。

  1. ビタミンとミネラルのバランス
    妊娠中は、ビタミンB群(特に葉酸やB12)、鉄、亜鉛、マグネシウム、ビタミンDなどの栄養素が必要量として増加します。葉酸は胎児の神経管の発達に不可欠で、ビタミンB12とともに、赤血球の生成やDNA合成に関与します。鉄不足は貧血や疲労感の原因となりやすく、亜鉛は免疫機能のサポートや胎児の発育に重要です​​。
  2. 有機酸検査の意義
    有機酸検査は、体内の代謝過程を確認するための検査であり、妊娠中の栄養素の代謝状態を把握するのに非常に役立ちます。特に妊娠中は、エネルギー産生やホルモンの代謝、デトックス機能が影響を受けるため、有機酸検査でこれらの機能をチェックすることで、母体と胎児の健康をサポートするための栄養素を最適に調整できます。有機酸検査によって確認できる主な項目には、エネルギー代謝(クエン酸回路)、抗酸化力、神経伝達物質の代謝、腸内フローラのバランスなどがあります​。
  3. 腸内環境の重要性
    妊娠中は、腸内環境も大きく影響します。腸内フローラのバランスが崩れると、消化吸収の効率が悪くなり、便秘や栄養吸収の低下が引き起こされる可能性があります。腸内環境の改善は、妊娠中の消化不良や便秘を予防するだけでなく、胎児の健康にも影響を与えるため重要です。有機酸検査で腸内のカンジダやその他の有害菌の過剰増殖がないかを確認し、必要に応じて腸内環境を整えるための対策が取られます​​。

妊娠中の栄養補充に関する注意点

妊娠中の栄養補充は非常に重要ですが、過剰なサプリメント摂取は母体や胎児に負担をかける可能性もあります。そのため、分子栄養学的な検査を通じて、具体的な不足栄養素を明確にし、適切な量を補充することが大切です。例えば、鉄やカルシウムは必要な量を超えると、他の栄養素の吸収を妨げることもあるため、検査結果に基づいたバランスの取れた補充が推奨されます​​。

検査後のフォローアップ

検査結果をもとに、どの栄養素が不足しているか、どの代謝経路に問題があるかを詳細に確認し、栄養補充や生活習慣のアドバイスを行います。妊娠中の体調管理は、母体と胎児の健康に直接関わるため、検査結果に基づいた個別のアドバイスをもとに、栄養バランスを整えることが重要です。

妊娠中に栄養バランスを最適化し、母子ともに健康な状態を保つために、分子栄養学的な検査は非常に有効な手段です。検査や栄養管理に関するご質問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

フェルガードの処方について教えてください。

Q.70代の父が、認知症ではないのですが、最近物忘れが気になるようです。フェルガードというサプリメントを認知症予防として試してみたいと思うのですが、メールでご紹介いただけますでしょうか。来院、診察が遠方のため難しいです。

A.

お問い合わせありがとうございます。お父様の物忘れが気になり、認知症予防としてフェルガードにご関心があるとのことですね。70代での物忘れは、加齢に伴う正常な範囲内のものもありますが、放置せずに早めに対策をとることは非常に重要です。

フェルガードの効果と役割について

フェルガードは、フェルラ酸とガーデンアンセリセスという成分が含まれるサプリメントで、認知症予防や認知機能のサポートに役立つとされています。特にフェルラ酸は、抗酸化作用が強く、脳内での酸化ストレスを軽減し、神経細胞のダメージを防ぐ効果が期待されています。また、ガーデンアンセリセスは、記憶力や集中力の向上に寄与し、認知症の進行を遅らせる可能性があると考えられています。

分子栄養学的視点から見た物忘れの要因

物忘れや記憶力の低下は、単なる加齢だけでなく、体内の栄養バランスや代謝機能の低下によっても引き起こされます。特に、脳機能に影響を与える以下の栄養素が不足すると、認知機能の低下が進みやすくなります。

  1. ビタミンB群(B12、葉酸)
    ビタミンB12や葉酸は、脳内での神経伝達物質の生成や修復に関与しており、これらが不足すると脳の働きが鈍くなります。ビタミンB群は、エネルギー代謝にも重要で、神経細胞を保護する働きもあります​。
  2. オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)
    オメガ3脂肪酸は、脳の構成要素であり、神経細胞の働きをサポートします。特にDHAは、脳の神経細胞のシグナル伝達を改善し、記憶力や認知機能を向上させる効果が期待されています。魚を摂取する量が少ない場合、DHAの不足が記憶力の低下に繋がることがあります​。
  3. 抗酸化物質(ビタミンE、フェルラ酸)
    脳は、酸化ストレスに弱い臓器の一つであり、酸化ダメージを受けると神経細胞の劣化が進みます。抗酸化物質であるフェルラ酸やビタミンEは、脳内の酸化ストレスを軽減し、神経細胞の保護に寄与します。これにより、認知機能の低下を防ぐ効果が期待されます​。
  4. 腸内環境と脳の関係
    腸内環境が乱れると、脳内にも悪影響を及ぼす「腸脳相関」が近年注目されています。腸内細菌が神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの生成に関わっているため、腸内環境を整えることは認知機能の維持にも役立ちます。フェルガードなどのサプリメントに加え、プロバイオティクスの摂取や腸内環境改善を目指す食生活が有効です​。

フェルガードの使用にあたって

フェルガードは、認知症予防や物忘れの改善を目的として広く使用されていますが、個々の体質や症状に応じた適切な使い方が重要です。また、サプリメントはあくまで補助的な役割を果たすもので、生活習慣や食事の見直しが不可欠です。認知症予防のために、以下の生活習慣も併せて検討していただけると効果が高まります。

  • バランスの取れた食事:ビタミンB群やオメガ3脂肪酸を含む食事を積極的に摂る。
  • 適度な運動:血流を良くし、脳への酸素供給を改善するため、軽い運動やウォーキングを取り入れる。
  • 十分な睡眠:脳の修復に必要な時間を確保するため、質の良い睡眠を心がける。

遠隔診療について

来院が難しい場合には、ZOOMを使ったオンライン診療が可能です。フェルガードの使用やサプリメントの処方には、医療制度上、画像での診察が必要となるため、メールでのご紹介はできませんが、遠隔診療を通じてご相談いただくことが可能です。オンライン診療では、現在のお父様の状態を詳しく伺い、フェルガードの使用を含む適切なサプリメントや生活習慣のアドバイスを行います。

診察をご希望の場合は、以下のリンクからオンライン診療の予約が可能です:オンライン診療予約はこちら

ご不明点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お父様の健康をサポートするために、最適なアプローチを一緒に見つけましょう。

アトピーの治療について教えてください。

Q.
現在50代ですがアトピーがずっと治らず今とても悪い状態です。本で読んで腸内のガンジダ感染がアトピー患者の70パーを占めており尿中有機酸検査でチェックをしその治療をするといいとのことで検査をしたいと思って問い合わせをしております。こちらではアトピー患者としての尿中有機酸検査を推奨していますか?また他におすすめの治療法検査などはアトピー患者にどういうもので治療を進めているか教えてください。

おすすめの検査や治療法など知りたいです 栄養に関しては主に食事のアドバイスと薬でしょうか?

A.

お問い合わせいただきありがとうございます。アトピー性皮膚炎と腸内カンジダ感染に関して、検査や治療法についてお答えいたします。

>こちらではアトピー患者としての尿中有機酸検査を推奨していますか?また他におすすめの治療法検査などはアトピー患者にどういうもので治療を進めているか教えてください。

はい、アトピー性皮膚炎においては、腸内のカンジダ感染が症状に大きく影響を与えることが多いため、尿中有機酸検査は非常に有用です。この検査により、カンジダや他の有害菌の過剰増殖を評価し、腸内環境の状態を把握することができます。特にアトピー性皮膚炎の患者の多くが腸内フローラのバランスに問題を抱えており、カンジダが過剰に増殖すると、腸のバリア機能が低下し、リーキーガット(腸漏れ)を引き起こして全身の炎症反応が強まることがあります​​。

分子栄養学的視点から見たアトピーと腸内環境

分子栄養学の視点からアトピー性皮膚炎を考えると、単に皮膚の問題として捉えるだけでなく、全身の栄養状態、腸内環境、免疫バランス、そしてストレスやホルモンバランスの影響も考慮する必要があります。以下の要因がアトピーの症状に深く関わっています。

  1. 腸内環境の乱れ
    腸内のカンジダやその他の有害菌の過剰増殖は、炎症性物質を産生し、皮膚症状を悪化させる原因となります。カンジダ以外にも、腸内環境を乱す悪性菌や、腸壁の透過性が増すこと(リーキーガット)がアトピーの発症や悪化に関わります。有機酸検査は、こうした腸内環境の問題を総合的に評価するために効果的です。
  2. 副腎疲労の影響
    アトピー性皮膚炎の患者には、慢性的なストレスや疲労により副腎疲労が見られることが多いです。副腎は、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌し、体の炎症を抑える役割を担っています。しかし、長期間にわたるストレスや慢性的な炎症状態が続くと、副腎が疲弊し、コルチゾールの分泌が不足し、アトピー症状の悪化を引き起こす可能性があります。副腎の機能を評価するためには、唾液コルチゾール検査が推奨されます​。
  3. 栄養不足と炎症の関係
    アトピー患者では、ビタミンD、ビタミンC、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなどの抗炎症作用を持つ栄養素が不足していることが多く、これが皮膚のバリア機能の低下や炎症の悪化に繋がります。これらの栄養素の状態を確認するためには、血液検査での評価が有効です。
  4. 重金属の影響
    また、アトピー症状を引き起こす原因として、体内に蓄積した重金属(例えば水銀や鉛など)が関与していることもあります。これらの重金属が体内に蓄積されると、免疫系が異常に反応し、慢性的な炎症状態が引き起こされることがあります。重金属の蓄積状況を確認するために、毛髪ミネラル検査が有用です​。

推奨する検査と治療アプローチ

アトピーの根本的な改善を目指すためには、以下の検査を組み合わせて行うことが推奨されます。

  • 尿中有機酸検査:カンジダや腸内環境の評価。
  • 唾液コルチゾール検査:副腎機能の状態を確認し、副腎疲労の評価。
  • GIMAP検査:腸内フローラ全体のバランスを調べ、悪性菌や消化吸収機能の評価。
  • 血液検査:全体の栄養状態(ビタミン、ミネラル、鉄、亜鉛、ビタミンDなど)を確認。
  • 毛髪ミネラル検査:重金属の蓄積を確認し、デトックスの必要性を評価。

治療の流れ

検査結果に基づいて、以下のアプローチで治療を進めます。

  1. カンジダ除菌:カンジダ菌が過剰に増殖している場合、抗真菌薬やプロバイオティクスを使用してカンジダ除去を行います。また、低糖質食などの食事療法も重要です​。
  2. 副腎サポート:副腎疲労がある場合、ビタミンCやB群、マグネシウム、アダプトゲンハーブ(ロディオラ、アシュワガンダなど)を使用して副腎をサポートします。
  3. 栄養療法:不足している栄養素を補うため、食事の見直しやサプリメントを使った栄養補充を行います。特に抗炎症作用のあるビタミンDや亜鉛、ビタミンCなどを中心に補充します。
  4. デトックス:重金属の蓄積が確認された場合、デトックス療法(キレーション療法やサプリメントによる解毒)を行います。

食事のアドバイスと栄養療法

治療には、食事の見直しが非常に重要です。特に、カンジダの除菌や腸内環境の改善を目指すために、グルテンフリー・カゼインフリーの食事が推奨されます。さらに、腸内環境を整えるために発酵食品や食物繊維を積極的に取り入れることが効果的です。また、検査結果に基づいた栄養素(ビタミン、ミネラル)の補充やサプリメントを使用して、炎症を抑え、免疫機能をサポートします​​。

カウンセリングのご案内

いきなり治療を始めることに不安がある場合は、まずは総合カウンセリングをお勧めします。カウンセリングでは、現在の症状を詳しくお聞きし、必要な検査や治療方針をご提案いたします。ご自身に最適な治療法を一緒に考え、症状の改善に向けてサポートいたします。以下のリンクからカウンセリングをご予約いただけます:総合カウンセリングの予約はこちら

アトピー性皮膚炎の改善には、体全体のバランスを見直すアプローチが有効ですので、ぜひご相談ください。

ピロリの検査はできますか?

Q.

13才の娘について、ピロリ菌の検査をしたいのですが、可能でしょうか。可能だとしたら、どのような検査方法になりますか。もしピロリ菌がいた場合、東京原宿クリニックさんで除菌もできるでしょうか。

A.

お問い合わせありがとうございます。13歳のお嬢様のピロリ菌検査についてお答えいたします。

>13才の娘について、ピロリ菌の検査をしたいのですが、可能でしょうか?
はい、ピロリ菌の検査は可能です。

>可能だとしたら、どのような検査方法になりますか?
当院では、内視鏡検査が行われにくい若年層や小児に対して、ピロリ菌の検査としてGIMAP便DNA検査を行っています。この検査は、腸内の細菌や菌叢全体のバランスを解析するため、ピロリ菌だけでなく、腸内環境全体を包括的に把握できる検査です。この検査では、ピロリ菌の有無に加えて、腸内の善玉菌・悪玉菌、寄生虫、消化酵素の分泌量、腸内の炎症や免疫状態なども確認することができます​。

もし、ピロリ菌のみの検査をご希望の場合は、GIMAP検査の一部項目としてピロリ菌のみを調べる便検査も可能です。こちらは、よりコストを抑えた形でピロリ菌の有無を確認することができます。いずれも保険適用外の自費検査となりますが、正確な結果を得るためには非常に有用です。

>もしピロリ菌がいた場合、東京原宿クリニックさんで除菌もできるでしょうか?
はい、ピロリ菌が検出された場合、当院で除菌治療を行うことが可能です。除菌治療では、抗生物質を使用してピロリ菌を除去する標準的な治療法に加え、腸内環境を改善し、再感染を予防するためのプロバイオティクス栄養サポートも併用することがあります。治療後のフォローアップも行いますので、除菌の効果を確認しながら適切なケアを提供します。

ご希望やお嬢様の症状に合わせて、最適な検査・治療法をご提案いたします。検査費用や詳細については、下記のリンクからご参照ください:

どうぞよろしくお願いいたします。

パニック障害ですが、どの予約からとればいいでしょうか。

Q.どの予約をとればいいでしょうか?

・2015年にパニック障害を発症
・パニック障害改善のために、2022年秋より栄養療法を開始
→プロテイン、鉄、ビタミンの摂取
・2023年より栄養療法のカウンセリングを受診
・若干改善は見られるものの、あまり効果が実感できず、ピロリ菌や上頭喉炎の検査を行い、根本原因がないか探りたい

※ピロリ菌は2019年頃に呼気検査で陽性、2023年7月に生検で陰性でしたが、現在の症状的にもしかしたら陽性なのではと別の栄養療法のカウンセラーに言われています。

1年ほど栄養療法を続けていますが、思うように効果が現れないため、ピロリ菌や上頭喉炎に原因がないか検査をして、治療をしたいです。
その場合、先に診察(オンライン希望)をお願いしたほうがよいでしょうか。
それとも、先に検査の予約をしたほうが良いでしょうか。

A.

お問い合わせいただきありがとうございます。パニック障害の症状や栄養療法の効果が十分に感じられないこと、またピロリ菌や上咽頭炎の可能性について検査を検討されているとのことですね。以下、分子栄養学的な視点からも症状の原因と検査の進め方について詳しく説明させていただきます。

分子栄養学的視点からのパニック障害の要因

パニック障害は、ストレスや不安感だけでなく、栄養不足や体内の代謝バランスの乱れが大きく影響することが分かっています。特に以下の点が関連している可能性があります:

  1. ピロリ菌感染と栄養吸収の障害
    ピロリ菌は、胃の内壁を刺激し、胃酸の分泌を抑制することで、栄養素の吸収に影響を与えます。特にビタミンB12の吸収が悪くなることが多く、これがパニック障害や疲労感の原因となることがあります。過去にピロリ菌陽性の診断を受けていることからも、再度検査を行い、現在の感染状況を確認することは重要です。ピロリ菌が陰性であっても、腸内環境の乱れが神経系に影響を及ぼすことも考えられます​。
  2. 上咽頭炎(EAT)の影響
    上咽頭炎は、慢性的な炎症が自律神経に影響を与え、不安やパニック症状を引き起こすことがあります。EAT(上咽頭炎)は、直接的な炎症だけでなく、免疫系全体に悪影響を与えることがあり、このためパニック障害の症状が長引く原因となることもあります。上咽頭炎の確認と治療は、パニック障害の改善に繋がる可能性があります​。
  3. 副腎疲労とストレスホルモン
    栄養療法の効果が限定的である場合、副腎疲労が関わっていることもあります。副腎はストレスホルモン(コルチゾール)を分泌する臓器で、長期間のストレスにさらされると、副腎が疲弊し、体全体のバランスが崩れます。コルチゾールの分泌が乱れると、不安感やパニック症状、体のだるさが悪化することがあります。唾液コルチゾール検査で副腎機能を確認することも有効です​。

予約方法の選択について

どの予約を優先するかは、現在のお悩みや検査の目的によって異なります。

1. ピロリ菌検査を優先したい場合

過去にピロリ菌が陽性であったこと、そして現在もピロリ菌の再感染が疑われる場合、ピロリ菌検査のみを先に行うことができます。当院では、GIMAP検査という便DNA検査を使用してピロリ菌の有無を確認します。この検査では腸内全体の状態も確認でき、ピロリ菌だけでなく他の腸内環境の問題(悪玉菌の増殖や炎症)も評価できます。ピロリ菌の有無のみを確認したい場合は、ピロリ菌単体の検査も可能です。

検査の結果が出次第、治療が必要であればその後に診察(オンライン診療も可)を受け、除菌治療を開始することができます。検査は以下のリンクから予約可能です:ピロリ菌検査の予約はこちら

2. パニック障害全体に関する相談を優先したい場合

パニック障害に対する根本的なアプローチを考えたい場合、ピロリ菌だけでなく、上咽頭炎や副腎疲労、栄養状態全体を見ながら治療を進めることが推奨されます。この場合、以下の選択肢があります:

  • 総合カウンセリングを受け、現在の症状や状況について相談した上で、必要な検査や治療法を検討します。総合カウンセリングは、相談を中心としたセッションで、治療方針を話し合うため、初めての方や治療に不安のある方に適しています。総合カウンセリングの予約はこちら
  • 栄養外来(初診)を受け、パニック障害や他の症状に対して必要な検査(ピロリ菌、上咽頭炎、栄養状態、副腎機能など)や治療を開始することも可能です。こちらは治療も含めた予約となりますので、すぐに治療を開始したい方におすすめです。栄養外来(初診)の予約はこちら

まとめ

  • ピロリ菌のみを検査したい場合は、ピロリ菌検査の予約を先に行い、結果に基づいて診察を受けることができます。
  • パニック障害全体の治療方針や相談をしたい場合は、総合カウンセリングまたは栄養外来(初診)を選んでいただくと良いでしょう。

現在の体調改善に向けた最適な治療プランを提供いたしますので、どうぞご相談ください。

腸カンジダ症の診察・治療は保険適応が可能でしょうか

Q.

腸カンジダについてお伺いいたします。
診察治療は保険適応でしょうか。
現在過敏性腸症候群を1年前から患っております。セレキノンを服用中

現在の症状は
過敏性腸症候群の悪化 便秘
アンモニアの体臭 膝関節痛
頭痛 ほぼ毎日副腎皮質ホルモン剤を頭皮に使用しています だるさ 疲れやすい パンを食べると気持ち悪くなるときがある 甘いものがたべたくなる等
腸カンジダ症の診察 治療は保険適応が可能でしょうか。

A.

お問い合わせありがとうございます。過敏性腸症候群やその他の症状(便秘、体臭、関節痛、頭痛、だるさ、パンや甘いものに対する反応など)について、腸カンジダの可能性を疑っておられるとのことですね。

まず、腸カンジダ症は、腸内でのカンジダ菌の過剰増殖が原因となる症状で、特に腸内環境のバランスが崩れた場合に起こりやすいです。カンジダは、腸内の健康な状態では抑制されていますが、ストレス、食事の乱れ、免疫力の低下などによって菌が過剰に増殖すると、消化器系や全身のさまざまな症状を引き起こします。

分子栄養学的視点から見た症状の解釈

あなたの現在の症状は、腸内環境の乱れやカンジダの過剰増殖に関連している可能性があります。以下はそれぞれの症状に対する分子栄養学的な解釈です。

  1. 過敏性腸症候群(IBS)と便秘
    過敏性腸症候群は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで起こることが多く、腸内のカンジダ菌が増殖している場合、さらに腸内フローラの乱れが進行します。カンジダ菌は腸内で発酵し、ガスや毒素を産生することで腸の運動を乱し、便秘や下痢といった症状を悪化させます。
  2. アンモニアの体臭
    腸内のカンジダや他の有害菌が過剰に増殖すると、アンモニアや硫化水素などの有害ガスを腸内で発生させ、体臭として現れることがあります。これは、腸内での異常な発酵過程によって産生されるもので、体全体に負担をかけ、肝臓の解毒能力を超えると体臭として現れます。
  3. 膝関節痛、頭痛、だるさ
    腸内の炎症が進むと、全身の炎症反応が引き起こされることがあります。カンジダ菌が産生する毒素や代謝産物が血流を介して全身に広がり、関節痛や筋肉のこわばりを引き起こすことがあります。また、慢性的な炎症は、副腎の疲労やコルチゾールの異常分泌を招き、だるさや疲れやすさ、頭痛といった症状に繋がることがあります​。
  4. パンや甘いものを食べると気持ち悪くなる、甘いものへの欲求
    腸内のカンジダ菌は糖をエネルギー源とするため、糖質を摂取するとカンジダが活発に増殖し、毒素を放出します。これが気持ち悪さや消化不良を引き起こす一因となります。また、カンジダ菌が増殖すると、体が自然と糖を求めるようになり、甘いものへの強い欲求が生じます​。

腸カンジダの診察と治療について

腸カンジダ症に対する診察や治療は、残念ながら保険適用外となります。カンジダ感染は西洋医学的な診断基準にはまだ乏しいため、通常の保険診療では診断が難しいケースが多いです。当院では、腸内環境の詳細な検査や分子栄養学的アプローチを通じて、カンジダ菌の増殖や腸内のバランスを評価しています。

おすすめの検査と治療法

腸カンジダの検査には、尿中有機酸検査GIMAP検査(便DNA検査)を推奨しています。これらの検査を通じて、腸内でのカンジダ菌の増殖や他の悪性菌の存在、腸内の炎症状態、消化酵素の機能低下などを確認することが可能です。

  • 尿中有機酸検査:カンジダ菌の代謝産物(アルコールや酸性物質など)の存在を調べ、カンジダの過剰増殖を確認します。
  • GIMAP検査:便中のカンジダ菌、腸内フローラ全体の状態、炎症マーカーなどを評価し、総合的に腸内の健康状態を把握します​。

治療アプローチ

カンジダ菌の過剰増殖が確認された場合、以下のような治療法が行われます:

  1. 食事療法
    糖質や精製された炭水化物を制限し、カンジダ菌の増殖を抑えるための低糖質食を推奨します。また、発酵食品や食物繊維を取り入れて腸内の善玉菌を増やし、腸内バランスを整えることが重要です。
  2. プロバイオティクスや抗真菌剤
    プロバイオティクスを使用して腸内の善玉菌を増やし、カンジダ菌の増殖を抑えます。必要に応じて、抗真菌剤(ナイスタチンやフルコナゾール)を用いることもあります。
  3. 栄養補充
    腸内環境を整えるために、ビタミンD、亜鉛、マグネシウムなどの抗炎症作用を持つ栄養素を補充し、腸内の炎症を抑えるとともに、全身の免疫機能を強化します。

カウンセリングと検査のご案内

腸カンジダ症に関連する治療や検査を進める前に、総合カウンセリングをお勧めします。カウンセリングでは、現在の症状に基づいた適切な検査や治療方針をご提案いたします。また、腸カンジダが原因となる他の症状(頭痛やだるさなど)についても、包括的にアプローチいたします。以下のリンクからカウンセリングをご予約いただけます:総合カウンセリング予約はこちら

腸カンジダ症や過敏性腸症候群の改善に向け、体質や症状に合わせた治療プランをご提供します。どうぞお気軽にご相談ください。

AGA、顔の赤み、冷え性、寝起きが悪いです

Q.

【現在の症状】
・AGA(前頭部及び頭頂部の脱毛症)、毛髪の軟化
・顔の赤み、ニキビ
・冷え性
・朝の寝起きが非常に悪い。また、寝ようとすれば何時間でも寝られる。

【希望】
・体内のミネラル、ビタミンの量を可視化し、(オリゴスキャンやバイオロジカル検査等)適切な栄養療法を受けたい。
というのも、PFCバランスには気を付けて食事しており、3大栄養素は適切に摂取できているという感覚があるが、ビタミン・ミネラルについてはそれが全くわからないため。

A.

お問い合わせありがとうございます。現在の症状(AGA、顔の赤みやニキビ、冷え性、寝起きの悪さ)に対する分子栄養学的な視点からの解釈と、適切な検査や栄養療法について詳しくご説明いたします。

分子栄養学的視点から見た症状の原因

  1. AGA(前頭部及び頭頂部の脱毛症)、毛髪の軟化
    AGAは、遺伝的な要因や男性ホルモン(DHT)の影響が主因とされていますが、栄養不足やホルモンバランスの乱れも影響します。タンパク質や亜鉛ビタミンCなどが毛髪の成長に重要です。これらの栄養素が不足すると、毛髪の成長が妨げられ、髪が細くなったり抜けやすくなったりします。また、甲状腺機能の低下も毛髪の健康に影響を与えますので、ホルモンのバランスを確認することも必要です​​。
  2. 顔の赤み、ニキビ
    顔の赤みやニキビは、腸内環境の乱れホルモンバランスの影響が考えられます。特に、腸内での炎症や消化不良が皮膚に反映されることが多く、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れている場合、毒素が体内に蓄積し、肌トラブルが引き起こされることがあります。また、皮脂分泌の過剰やホルモンの乱れがニキビの原因となるため、ビタミンB群、ビタミンA、亜鉛などの栄養素の不足が影響している可能性があります​。
  3. 冷え性
    冷え性は、甲状腺機能低下鉄不足が関係することが多いです。甲状腺ホルモンは体温調節を助け、鉄は血液を通じて酸素を全身に運びます。これらの栄養素が不足すると、血流が滞り、冷え性の症状が現れます。また、ミネラルバランス(マグネシウム、カルシウム、カリウム)も体温調節に関与しますので、これらの不足も冷え性に関与することがあります。
  4. 朝の寝起きが悪い、疲れやすさ
    寝起きの悪さや長時間の睡眠が必要と感じる場合、副腎疲労腸内環境の乱れが原因であることが考えられます。副腎は、ストレスホルモン(コルチゾール)を分泌し、エネルギー代謝に関与しますが、慢性的なストレスや栄養不足により副腎機能が低下すると、朝の起床が困難になり、日中のエネルギー不足が続きます。また、腸内環境の悪化がセロトニンなどの神経伝達物質に影響を与え、睡眠の質が低下することもあります​​。

推奨する検査について

体内のビタミンやミネラルの状態を可視化するためには、以下の検査をお勧めします:

  1. オリゴスキャン
    この検査では、体内のミネラルバランス(亜鉛、鉄、マグネシウムなど)や有害金属(鉛、カドミウムなど)の蓄積状況を測定することができます。AGAや冷え性、疲労感の原因がミネラルの不足や重金属の蓄積にあるかを確認するためには非常に有効です。
  2. 血液検査
    ビタミンやミネラルの詳細な状態を確認するために、血液検査を行い、鉄、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンD、甲状腺ホルモンなどのレベルを確認します。これにより、毛髪の健康やホルモンバランス、エネルギー代謝に関連する栄養素の欠乏を把握し、適切な栄養補充を行うことが可能です​。
  3. バイオロジカル検査(唾液コルチゾール検査)
    寝起きの悪さやエネルギー不足が続く場合、副腎疲労が疑われるため、唾液中のコルチゾールを測定する検査を推奨します。この検査により、副腎機能の状態を把握し、必要な栄養素や治療方針を決定します。
  4. 腸内環境検査(GIMAP)
    ニキビや顔の赤みが気になる場合、腸内フローラのバランスが乱れている可能性があります。GIMAP検査では、腸内の善玉菌・悪玉菌のバランス、消化酵素の状態、カンジダなどの有害菌の存在を確認することができます。これにより、腸内環境の改善が肌や全身の健康にどう影響するかを見極めることができます​。

栄養療法と治療方針

検査結果に基づいて、以下のような栄養療法が考えられます:

  • AGA治療:タンパク質、亜鉛、鉄、ビタミンC、ビタミンB群の補充が推奨されます。
  • ニキビや顔の赤みの治療:腸内環境の改善に加え、ビタミンA、ビタミンB群、亜鉛の補充を行い、皮脂の調整や炎症を抑えます。
  • 冷え性の治療:鉄、ビタミンD、甲状腺ホルモンの調整を行い、血流を改善させます。
  • 副腎サポート:副腎機能が低下している場合、ビタミンCやB群、マグネシウムを補充し、ストレス管理をサポートします。

検査や治療の進め方についてのご相談

検査や治療に不安がある場合、まずは総合カウンセリングで症状やお悩みをお聞きし、最適な検査や治療方針を決めることができます。どの検査が必要か、費用の面も含めてご相談いただけますので、ぜひご利用ください:総合カウンセリングの予約はこちら

適切な検査と栄養療法を通じて、髪や肌、体調全体を改善するためのサポートをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。

SIBOですが、オンライン診療は可能でしょうか

Q.すみません。
大阪府在住なのですが
オンライン診療は可能でしょうか。
宜しくお願いします。
江田先生の本のとおりにしたらSIBOらしき症状が無くなりましたが 徐々に元に戻したら 便秘になりました。
今は吐き気 ガスが多くて臭い 便秘で困っています。

A.

お問い合わせありがとうございます。SIBO(小腸内細菌増殖症)の症状が再発し、便秘や吐き気、ガスの多さなどでお困りとのことですね。分子栄養学的な視点から、SIBOの症状や再発の原因、そして治療アプローチについて詳しくご説明いたします。

>大阪府在住なのですが、オンライン診療は可能でしょうか?

はい、当院ではオンライン診療が可能です。大阪府からでもご自宅で診察を受けていただけますので、遠方の方でも安心してご利用いただけます。

SIBOとその再発に関する分子栄養学的な解釈

SIBOは、小腸内で細菌が異常に増殖し、消化不良やガス、腹部膨満感、便秘などの症状を引き起こす状態です。症状が改善した後、再発するケースは少なくなく、特に腸内環境のバランス食事の戻し方が関与していることがあります。現在の症状(便秘、ガス、吐き気)は、次のような要因が考えられます。

  1. 腸内フローラの乱れ
    SIBOの治療中に一時的に症状が改善するのは、腸内の細菌バランスが調整されたためですが、治療後に腸内フローラのバランスが再び崩れると、細菌が増殖しやすい状態に戻ることがあります。特に、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れることで、再度SIBOの症状が出やすくなります。ガスの臭いが強い場合、腸内での悪玉菌の過剰増殖や発酵過程が問題となっている可能性があります。
  2. 低消化酵素の状態
    SIBOの症状が再発する一因として、消化酵素の分泌が十分でない場合があります。食事を通常の状態に戻した際に、消化酵素の不足により食物が適切に分解されず、腸内での発酵が進み、ガスや膨満感、便秘が発生しやすくなります。消化酵素や胆汁酸の機能をサポートすることで、再発を防ぐことができるかもしれません​。
  3. 腸内ガスと腸内炎症
    ガスが多く、臭いが強い場合、腸内での異常な発酵や腐敗が進んでいることが考えられます。これは、腸内細菌が炭水化物やタンパク質を過剰に発酵させ、メタンや硫化水素などのガスが生成されるためです。この状態が続くと、腸壁が炎症を起こし、さらに消化吸収が悪化し、便秘や腹痛の原因となります。炎症が長期化すると、腸壁の透過性が高まり、リーキーガット症候群(腸漏れ)につながる可能性もあります​。
  4. 副腎疲労とストレス
    SIBOの再発や慢性化には、副腎疲労やストレスが関与することもあります。副腎が疲労すると、コルチゾールの分泌が低下し、免疫機能が弱まり、腸内細菌の増殖を抑えきれなくなります。慢性的なストレスは、腸内環境や消化器系の機能にも悪影響を与えるため、ストレス管理も治療において重要です​。

検査と治療アプローチ

SIBOの再発を防ぎ、腸内環境を整えるために、以下の検査や治療が推奨されます:

  1. 腸内フローラ検査(GIMAP検査)
    腸内細菌のバランスや悪玉菌の過剰増殖、カンジダ菌の有無を確認するために、GIMAP検査(便DNA検査)を行います。これにより、腸内の細菌状況や消化酵素の状態、腸の炎症の有無を総合的に評価できます​。
  2. 消化酵素と胆汁酸のサポート
    消化が不完全な場合、プロテアーゼやリパーゼなどの消化酵素サプリメントを使用して、食物の分解をサポートします。また、胆汁酸の分泌を促進するサプリメントも有効です。これにより、食後のガスや膨満感、便秘の改善が期待できます。
  3. 食事療法
    SIBOの再発防止には、FODMAPダイエットなどを試して、腸内で発酵しやすい食品を制限することが有効です。特に、消化しにくい炭水化物や発酵しやすい食品を減らすことで、腸内ガスの生成を抑えることができます。また、善玉菌を増やすために、プレバイオティクスやプロバイオティクスの適切な摂取も重要です。
  4. ストレス管理と副腎サポート
    副腎の機能をサポートするために、ビタミンCやB群、マグネシウムなどの栄養素を補充します。また、リラックス法や適度な運動を取り入れることで、ストレスを軽減し、副腎の健康を保つことが大切です​。

オンライン診療のご案内

オンライン診療では、これらの検査や治療方法を基に、あなたに適した治療プランをご提案いたします。遠方の方でも、オンラインを通じて当院の診療を受けることができますので、まずはお気軽にご相談ください。オンライン診療の予約は、以下のリンクから可能です:オンライン診療予約はこちら

脳萎縮、脳血管障害があります

Q.

初めて受けた脳のMRIにて、前頭葉が70歳代位に萎縮していると言われました。また脳深部の血流が低く、大脳半球大脳白質軽度病変。1年後に保険適用で再度MRIを行うように言われました。
大きな精神的ストレスもなく、生活習慣や食生活もさほど悪くないと思っています。
昔から睡眠が悪く、最近ひどくなっています。萎縮性胃炎、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニアがあり、副腎疲労やSIBO、小麦、乳糖不耐症もありそうです。
脳に変化が出ている原因は、不眠⁈それとも腸から来ている炎症なのでは⁈と思いました。先生のLINEを拝見し、それらがピロリ菌が原因だと聞いて、偽陰性かもしれないとGIMAPを受けようと思います。
ピロリ菌検査は、15年前呼気で陰性、1年前血液検査でAX群(A+)となり内視鏡検査(良性ポリープあるので毎年してます)をしましたが病理検査はしてもらえず、普段通りの検査で、特にピロリ菌がいたかどうかは言われませんでした。
脳萎縮や脳の血流が悪い原因を突き止めるために、GIMAPは有効でしょうか?
他に考えられることはありますか?
現在、神経の異常も考えられるので、カイロプラクティックで頚椎の歪みを整えてもらうこともしています。

A.

お問い合わせありがとうございます。脳のMRI結果で前頭葉の萎縮や血流低下が指摘され、これが不眠や腸の問題(萎縮性胃炎、逆流性食道炎、SIBOなど)と関連しているのではとお考えのことですね。また、ピロリ菌が関与している可能性についてもご相談いただいています。分子栄養学的な視点から、脳の健康や炎症の原因、検査の有効性について詳しくご説明いたします。

分子栄養学的視点から見た脳萎縮と血流低下の要因

脳の萎縮や血流低下は、複数の要因が絡んでいる可能性があります。分子栄養学の観点では、以下の要因が脳の健康に大きく影響することが知られています。

  1. 慢性炎症
    腸内の問題や炎症(萎縮性胃炎、SIBO、小麦・乳糖不耐症)が全身の炎症反応を引き起こし、腸脳相関(腸と脳の密接なつながり)を通じて脳に悪影響を与えることがあります。腸内フローラの乱れが炎症性サイトカインを増加させ、これが脳に届くことで、神経炎症や認知機能の低下に繋がる可能性があります。腸の健康が脳の機能に与える影響は非常に大きいため、腸内環境の改善は脳の萎縮や血流の改善に重要です​。
  2. 副腎疲労とホルモンバランスの乱れ
    慢性的なストレスや不眠は、副腎疲労を引き起こし、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が異常になり、これが脳の萎縮や血流低下に関与している可能性があります。コルチゾールの過剰分泌や不足は、脳の記憶や認知に重要な前頭葉に負担をかけ、神経細胞を損傷するリスクがあります。
  3. 血糖コントロールの問題
    睡眠の質の低下や逆流性食道炎、小麦不耐症などは、血糖値の乱れとも関連しています。血糖値が不安定だと、インスリン抵抗性が進行し、これが脳のエネルギー供給に悪影響を及ぼし、脳の萎縮や認知機能の低下に繋がることがあります。このような状態は、特に「糖毒性型」の脳萎縮に該当します​。
  4. 栄養不足と脳の健康
    ビタミンB群、特にビタミンB12、葉酸、ビタミンD、亜鉛などの不足は、脳の健康に直接的な影響を与えます。これらの栄養素は、神経細胞の修復やホルモンバランスの調整に不可欠です。栄養素が不足していると、脳の萎縮や血流不足が悪化する可能性が高まります​。

GIMAP検査の有効性について

GIMAP検査は、腸内の健康状態を詳細に評価できる便DNA検査であり、腸内フローラ、消化酵素、カンジダ菌やピロリ菌の有無、炎症マーカーなどを確認することができます。腸内環境が悪化していると、全身の炎症反応が高まり、脳にも悪影響を及ぼす可能性があるため、GIMAP検査を行うことは非常に有効です。

  • ピロリ菌が存在する場合、腸内での慢性炎症を引き起こし、これが脳にまで影響することがあります。ピロリ菌は胃の粘膜を破壊し、栄養吸収障害や炎症を引き起こすため、脳の栄養不足や機能低下の原因となることがあります​。
  • また、カンジダ菌やその他の腸内の悪玉菌が過剰に増殖している場合、腸壁の透過性が増し(リーキーガット)、毒素や未消化の食物成分が血流に乗って脳に到達し、脳内での炎症を引き起こす可能性があります。

他に考えられる要因と治療アプローチ

  1. 毒素や重金属の蓄積
    脳の萎縮や血流低下の原因として、有害な重金属や環境毒素の蓄積も考えられます。これらの毒素は、脳内での酸化ストレスを増大させ、神経細胞を損傷します。オリゴスキャン毛髪ミネラル検査などを通じて、体内の重金属の蓄積状況を確認し、デトックスを行うことが推奨されます​。
  2. 血糖値の安定化
    血糖コントロールが脳機能に大きく影響するため、インスリン抵抗性や低血糖のリスクを減らすための栄養療法も重要です。低糖質・高脂肪のケトジェニックダイエットなどが、脳のエネルギー代謝を改善し、萎縮や血流低下を防ぐ効果が期待されています。
  3. 栄養療法
    ビタミンB群、亜鉛、ビタミンDなどの栄養補充は、脳の健康を保つために欠かせません。また、抗酸化作用のあるビタミンE、ビタミンCの補充や、オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)の摂取も、神経保護効果が期待されます​。

まとめと次のステップ

GIMAP検査は、腸内環境を総合的に評価し、慢性炎症やピロリ菌、カンジダ菌などの問題を確認するための有効な手段です。しかし、脳萎縮や血流低下の原因を総合的に探るためには、栄養状態、血糖コントロール、副腎機能、毒素の蓄積などを併せて評価することが重要です。これにより、脳への負担を減らし、健康を改善するための具体的な治療方針を立てることができます。

オンライン診療やカウンセリングを通じて、症状や検査結果に基づいた最適な治療プランをご提案いたしますので、どうぞご相談ください。

ビタミンD血中濃度測定をしたいです

Q。血液検査をしたい。

ビタミンDの血中濃度を調査する血液検査を受けられると聞いたのですが、血液検査のみ単品で受けることはできますか?

A.

お問い合わせありがとうございます。ビタミンDの血中濃度を調べる血液検査についてのご質問ですね。

>血液検査のみ単品で受けることはできますか?

はい、ビタミンD血中濃度の検査は、単品で受けていただくことが可能です。当院では、診察を受けることなく、ビタミンDの血液検査のみを実施することができます。ビタミンDの血中濃度は、全身の健康において非常に重要な指標であり、不足しているとさまざまな健康リスクが高まります。

ビタミンDの役割と不足の影響について

ビタミンDは、骨の健康や免疫機能の維持に欠かせない栄養素です。ビタミンDが不足すると、以下のような症状やリスクが考えられます。

  1. 骨の健康の低下
    ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨の強度を保つ役割があります。不足すると、骨粗鬆症や骨軟化症のリスクが高まります。特に、高齢者や閉経後の女性は、ビタミンDが不足すると骨折のリスクも増加します​。
  2. 免疫機能の低下
    ビタミンDは、免疫システムの調整にも関与しており、感染症や自己免疫疾患に対する防御機能をサポートします。ビタミンD不足は、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクを高めるほか、自己免疫疾患のリスクも増加させる可能性があります。
  3. 気分の低下や抑うつ症状
    ビタミンDは、脳の機能や精神的な健康にも関与しています。不足すると、抑うつ症状や気分の落ち込みが増加することがあり、特に季節性のうつ病(SAD)に関連することが知られています​。
  4. 代謝のバランスの乱れ
    ビタミンDは、インスリン感受性血糖値の調整にも関与しています。不足すると、インスリン抵抗性や代謝異常が進み、糖尿病や肥満のリスクが増加する可能性があります。また、体重増加やエネルギーレベルの低下にも影響を与えることがあります​。

ビタミンD検査の有効性

ビタミンDの血中濃度を測定することで、体内のビタミンDの状態を正確に把握することができます。ビタミンDは食事からの摂取や日光浴によって生成されますが、現代の生活環境では不足しがちな栄養素です。特に、以下の方々には定期的なビタミンD測定が推奨されます:

  • 日光にあまり当たらない方(屋内勤務や高緯度地域に住んでいる方)
  • 高齢者(ビタミンDの生成能力が低下するため)
  • 骨粗鬆症や自己免疫疾患のリスクが高い方
  • 妊娠中の女性
  • 慢性疲労や気分の低下が見られる方

検査後のアドバイス

ビタミンDの血中濃度が不足している場合、栄養療法として以下の対策が考えられます:

  1. ビタミンDサプリメント
    不足が確認された場合、適切な量のビタミンDをサプリメントで補うことが重要です。ビタミンDは脂溶性のため、脂肪を含む食事と一緒に摂取することで吸収効率が高まります。サプリメントの適切な摂取量は、個々の状態に応じて異なるため、検査結果をもとに調整します。
  2. 食事改善
    ビタミンDは、魚(サーモン、マグロ、サバなど)や卵、キノコなどに多く含まれています。食事からの摂取を増やすことも有効です。
  3. 日光浴
    ビタミンDは、皮膚が紫外線にさらされることで生成されます。定期的に日光に当たることで、体内でのビタミンD生成を促進することができます。日焼け止めを使用せずに、10〜30分程度の日光浴を行うことが推奨されます。

ビタミンD濃度をチェックし、不足している場合には適切なサプリメントや生活習慣の改善を行うことで、体調全般の改善が期待できます。

詳しくは、以下のリンクで血液検査の詳細をご確認いただけます:血液検査の詳細はこちら

ご不明点やご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

SIBOの検査をしたいです、抗生剤との関係はどうでしょうか。

Q.
長年腹部の膨満感に悩まされ、沢山の病院に行ってきました。
ある本を読み、驚くほど全てが自身に当てはまる為、自分はSiboなのではないかと思っています。

婦人科の方で子宮内フローラ検査をしたところ、異常なまでの悪い数値が出て、2週間、抗生剤を飲んでいました。
siboの検査をすぐにでもやりたいと思っているのですが、抗生剤を飲んでいた状態でも大丈夫なのでしょうか。

A.

お問い合わせありがとうございます。長年続く腹部膨満感に加え、婦人科のフローラ検査でも悪い結果が出て、SIBO(小腸内細菌増殖症)を疑われているとのことですね。SIBOと抗生剤との関係について、分子栄養学的な視点からも詳しくご説明いたします。

SIBOと抗生剤の影響について

SIBOは、小腸内で細菌が異常に増殖し、ガスや膨満感、消化不良などを引き起こす症状です。通常、小腸には細菌が少ないため、細菌の増殖は消化と吸収を妨げる原因となります。

抗生剤を使用することで、一時的に腸内の細菌が抑制されることがありますが、その影響で腸内のバランスがさらに乱れ、SIBOの症状が再発したり悪化することも少なくありません。抗生剤は善玉菌悪玉菌の両方を抑えるため、腸内フローラのバランスが崩れやすく、特に抗生剤服用後は、小腸内の環境が変化している可能性があります。

SIBO検査と抗生剤の関係

SIBOの診断には、呼気検査が一般的に用いられます。この検査では、小腸内の細菌が発酵する際に発生するガス(主に水素やメタン)を測定します。しかし、抗生剤が腸内細菌に影響を与えるため、抗生剤を使用している場合は、検査結果が正確に出ない可能性があります。最近では、GIMAPという便検査をかわりに行っていることが多いです。

>抗生剤を飲んでいた状態でも大丈夫でしょうか?

抗生剤がSIBOの細菌にも影響を与えている可能性があるため、抗生剤の服用を中止してから最低2週間は空けてから検査を行うことが推奨されます。これにより、細菌の自然な活動状態が回復し、検査で正確な結果を得ることができます。正しい診断を行うためにも、この期間を守っていただくことが重要です。

分子栄養学的な視点からのアプローチ

SIBOは、小腸内での異常な細菌増殖による消化不良や栄養吸収障害が背景にありますが、以下の栄養素や腸内環境のバランスが大きく関与していると考えられます。

  1. 消化酵素の不足
    SIBO患者の多くは、消化酵素胆汁酸の分泌が低下していることが多いです。消化酵素が不足すると、食べ物が十分に分解されず、腸内で異常発酵を引き起こしやすくなります。このため、SIBOの治療では、消化酵素の補充や胆汁酸のサポートが必要になる場合があります​。
  2. 腸内フローラの乱れ
    SIBOの背景には、腸内フローラのバランスの崩れがあり、特に小腸内での悪玉菌の増殖が問題です。抗生剤を使用すると一時的に細菌数は減少しますが、その後、善玉菌が十分に回復しないと、悪玉菌が再び増殖し、SIBOが再発する可能性があります。そのため、プロバイオティクスプレバイオティクスを使って善玉菌を増やし、腸内環境を整えることが重要です​。
  3. 食事の管理
    SIBOを管理するためには、食事内容も重要です。特に、発酵しやすいFODMAP食(発酵性の糖質を多く含む食品)を制限することで、腸内でのガス生成を抑えることができます。また、低糖質食や低発酵食を取り入れることで、腸内の細菌の活動を制御しやすくなります。
  4. ビタミン・ミネラルの不足
    SIBOによって栄養吸収が妨げられるため、特にビタミンB群、ビタミンD、亜鉛、マグネシウムなどの不足が考えられます。これらの栄養素は、エネルギー代謝や腸内の健康に関与しているため、SIBOの症状改善にも役立ちます​。

今後の治療アプローチ

  1. 呼気検査もしくはGIMAP検査
    抗生剤服用後、2週間の期間を置いて、呼気検査やGIMAPでSIBOの診断を行います。検査結果に基づいて、治療方針を立てることができます。
  2. 腸内フローラの改善
    SIBOの治療では、腸内環境を改善するために、プロバイオティクスや食事療法を併用します。特に、抗生剤後の腸内フローラの再構築が重要です。
  3. 栄養補充
    消化不良による栄養不足がある場合は、ビタミンやミネラルの補充を行い、体全体の健康をサポートします。

オンライン診療とカウンセリングのご案内

当院では、オンライン診療を通じてSIBOに関連する検査や治療アプローチを提供しています。検査の進め方や治療について詳しく相談したい場合は、ぜひ総合カウンセリングをご利用ください。こちらから予約可能です:総合カウンセリング予約

SIBOの症状は正確な検査と適切な治療で改善が期待できますので、どうぞお気軽にご相談ください。

薬の減量をしたいです。

Q.

昨年5月に事業の失敗をし、心身共にショックを受けガクンと落ちる。ひと月で体重が7キロも落ち、筋肉も落ち不眠と脱力症状が起きる。
不眠はそのうち寝るだろうと楽観的ない考えであったが、生優しいものでなく、気が狂いそうになり、そのうち不安症になり、ひとりでは居られなくなる(現在も)。
10年前鬱と診断され向精神薬の副作用に2年ほど苦しみ、その後薬が原因と分かり一気断薬し奇跡の復活を遂げた経験があり、薬には強い抵抗があります。
しかし、眠れず頭が焼き切れそうに苦しく、
やむなく精神科を受診し、睡眠薬と抗不安薬を処方。
アカシジアに苦しみ、医者を変えて3件目
現在は、病院に通院し2回目です。
医師には将来的に断薬したいと伝えてあります。
10年前鬱病と言われ薬害にあった経験から薬には抵抗感がある事も伝えてあります。

いまは、当初より離人感がある、段々と思考と記憶力が下がり当初の半分以下。

不安症よりドキドキ動悸、ハアハア過呼吸の発作が終日続き苦しい毎日で不安で独りで居られない。

頓服はもらっているが、医師からは不安とショックの心因性から来ていると思われるので、過呼吸発作は薬でも入院でも効果は期待できないと言われている。

現在、リハビリ通勤をして3ヶ月
ここ2週間は、まともに仕事は出来ずに週に一回ほどしか行けなくなりました。
一日も早く楽になり人生をやり直したいです。

治療と完治は可能でしょうか?

A.

薬の減量を希望される状況は、非常に難しいもので、特に心身に大きなストレスを抱え、薬に対する抵抗感を持ちながらも、精神的な症状に苦しんでいる場合、慎重なアプローチが必要です。今回のケースでは、事業の失敗や過去のトラウマなどから、精神的・身体的に大きな影響を受けており、さらに薬害の経験があることから、薬物療法への抵抗感が強いのは理解できます。

このような状況下で、薬の減量や最終的な断薬を目指すためには、分子栄養学のアプローチが非常に有効となる場合があります。

1. ストレスによる副腎疲労と栄養サポート

ストレスが副腎に負荷をかけ、副腎疲労を引き起こすことがよくあります。この副腎疲労は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が乱れ、結果として不安感や不眠、動悸などの症状を引き起こします​。ストレスによるコルチゾールの低下は、血糖値の安定性も低下させ、不安定な血糖値がさらなる不安や過呼吸、動悸を引き起こすことがあります。このため、血糖値の安定化が重要です。頻回食や低GI食品を摂ることで、急激な血糖値の変動を防ぎ、アドレナリンやノルアドレナリンの過剰分泌を抑えることができます。

2. 栄養欠乏とメチレーションサイクルの乱れ

精神的な不安や鬱症状が持続する場合、栄養素の不足、特にビタミンB群、葉酸、B12の不足が関連していることがあります​​。メチレーションサイクルが乱れると、神経伝達物質の合成が正常に行われず、鬱症状や不安感が強くなります。血液検査を行い、これらの栄養素の欠乏がある場合には、ビタミンB群の補充が必要です。また、亜鉛マグネシウムも、神経の正常な働きに重要であり、不足している場合は積極的に補うことが推奨されます​。

3. 消化機能のサポート

不安や過呼吸、動悸がある場合、しばしば胃酸や消化酵素の分泌が低下していることが見られます。消化機能が低下すると、栄養の吸収が阻害され、エネルギー不足が発生します。これにより、慢性的な疲労感やさらに精神的なストレスが蓄積されてしまいます​。ベタインHCL消化酵素サプリメントの使用により、消化を助けることができるため、必要に応じて取り入れることをお勧めします。

4. 腸内環境の改善とメンタルヘルスの関係

腸内環境が悪化することで、リーキーガット症候群や腸内細菌の乱れが生じ、これが脳に悪影響を与えることが知られています。カンジダ菌の過剰繁殖SIBO(小腸内細菌過剰増殖)などがある場合、これが不安症状や脳霧の原因となることもあります​​。このため、腸内環境を整えるためのプロバイオティクスグルタミンの補充も検討すべきです。

5. 重金属や毒素の蓄積

不眠や離人感などの症状が持続する場合、体内に蓄積された重金属や毒素が関与していることがあります。特に水銀アルミニウムは、神経に悪影響を及ぼし、精神的な症状を引き起こす可能性があります​。重金属の蓄積が疑われる場合、デトックス療法として、グルタチオンクロレラを使用した解毒が効果的です。

6. 治療の進め方

治療には、栄養療法だけでなく、現在の医師と連携しながら薬の減量を進めることが大切です。まず、ストレス源の除去や軽減が可能であれば、それを最優先に行い、次に栄養療法を始め、体内のバランスを整えていきます。その上で、少しずつ薬の減量を進めていくことが理想です。

長期的な視点で、栄養療法やデトックスを取り入れつつ、心身を少しずつ回復させていくことが可能です。

SIBO検査(呼気)を行いたいです

Q.
昨年秋ごろから腸内環境改善の名目で他院で乳酸菌サプリを大量に摂取しておりました。(小腸で溶ける腸溶カプセル入りアシドフィルス菌)昨年末ぐらいからガスが異常に増え、2月ぐらいには手指のこわばり等関節症状が出始めました。体重が5カ月で5キロほど減りました。
ガスが増えたと相談したところ低FODMAP食にするようアドバイスがあり、3月より低FODMAPおよびレクチンフリーにしております。(体重がかなり減ったためお米のみ圧力で炊いて食しています)。
原因が、小腸に菌が増殖しているのではと考え検査できればと。

SIBO検査(呼気)を受けたいと考えておりますが、予約は混んでいますでしょうか?予約した場合、検査前の食事制限等の準備の情報は事前にいただけるのでしょうか? 結果のカウンセリングはおいくらになりますでしょうか?

A.

SIBO(小腸内細菌増殖症)の検査を検討されているとのことで、まず症状について少し掘り下げて説明いたします。SIBOは、通常大腸に存在する細菌が小腸で異常増殖することで、消化不良や栄養吸収不良、また体内にガスが溜まりやすくなり、腹部膨満やガス、下痢や便秘、栄養失調を引き起こします。あなたの症状であるガスの増加や体重減少、関節症状なども、SIBOに関連している可能性があります。

また、低FODMAP食とレクチンフリー食を実践されている点についても触れておきます。これらの食事法はSIBOの治療や管理に役立つことが多いです。FODMAPは腸内細菌によって発酵しやすい糖分のことで、これを制限することでガスの発生を抑え、小腸での細菌過剰増殖をコントロールする助けになります​​。

分子栄養学的視点から考える治療アプローチ

腸内環境の改善には、プロバイオティクス(善玉菌)やプレバイオティクス(善玉菌の餌となる食物繊維)の使用が有効です。特に、SIBOの治療では、サッカロマイセス・ブラウディという酵母や、低FODMAPのプレバイオティクスを使うことで、腸内フローラを整え、悪玉菌の過剰増殖を抑えることができます​。

加えて、腸内の炎症やリーキーガット(腸漏れ)の状態を改善するために、グルタミン、ビタミンA、亜鉛などのサプリメントの使用が推奨されることが多いです。これらは、腸壁の修復を促し、消化機能の改善に寄与します。また、ミトコンドリアの機能低下やエネルギー不足がSIBOに伴って見られることもあり、ATP産生をサポートするために、CoQ10やビタミンB群、マグネシウムなどの栄養素を補給することが効果的です​。

検査予約・費用

SIBOの呼気検査に関しては、現在特に混み合っていないため、すぐに予約を取っていただけます。また、検査前には特定の食事制限が必要となり、検査キットお渡し時に詳細をお伝えします。結果の確認には約3週間を要し、その後、総合カウンセリングを受けることができます。カウンセリングでは、検査結果のご説明や、総合的な治療計画も提供いたします。

SIBO治療には、抗菌剤の投与が一般的ですが、SIBOの原因が腸内環境の悪化にある場合、副腎疲労や消化酵素の低下、腸の透過性亢進(リーキーガット)など、全体的な体のバランスを整えることも重要です​​。

また、デトックスや腸内細菌の調整、抗酸化サプリメントなど、分子栄養学的なアプローチも検討できるため、詳細な検査結果を基にした治療計画を行うことがだいせつです。

お腹のハリやガス、右胸の下の奥の痛みが酷く、食べ物のアレルギーや腸の不調にかかわる検査と、治療を検討しています。

Q.

35歳、女です。
現在の症状と、今までの治療内容や症状も念のためにお送りいたします。長文になりすみません。
20代の頃から機能性低血糖症(日中と夜間)とメンタルの不調(不安障害、抑うつ、不眠など)、
膣カンジダ、食事後の異常なおなかの張りやガスだまり感、右胸の下の背中に近い部分の痛み、
便秘と下痢をしょっちゅうする、などの症状があります。
メニエール病(歯のかみ合わせ治療後、現在症状は出ていません)、
胆のう腺筋腫症、多嚢胞性卵巣症候群による無月経があります
(サプリと食事療法により、2020年ごろから、周期が不安定ですが自力で生理がき始めました。)

2020年春、分子栄養学の本やブログを参考に、自己流で食事療法とサプリの摂取をスタートしました。

2022年6月~12月、分子栄養学のクリニックにて治療しました。
治療の1クールが終了したので、現在クリニックには通っていません。

2022年11月、お菓子など爆食したりしてしまった時にお尻のカンジダと思われる症状が出たため、
自己流で、ハーブサプリなどでカンジダ除去をスタート。
日中の低血糖の頻度が半減したり、PMSとPMDDが半減したことから、
腸カンジダやリーキーガット、SIBOなどを疑い始めました。

【現在の症状と、現在やっている対策】

・特定の食べ物を食べると、おなかが張る、おならやゲップが出る、
お腹が張ったりガスだまりが発生すると、必ず右胸の下らへんに痛みも出ます。
→SIBOやIBSを疑い、低FODOを可能な限り心掛けてますが、高fodo食品を食べたときに
症状出たら、ハーブサプリやスパイスをとっています。

・甘いもの、小麦粉、乳製品の摂取、糖質過多になると以下の症状が出ます。
夜間低血糖がひどくなる。おりものが増える、膀胱炎気味になる。目が充血したり目の奥がズキズキしたりする。
唇が荒れる、喉に鋭い痛みが出るなど粘膜に不調が出る。
微熱が出る。おしりのカンジダみたいな症状が出る。夜中に鼻の片方が詰まる。
甘いものや炭水化物を四六時中渇望してしまう。
→低糖質、小麦と乳製品の食品、砂糖は食べないようにしています。(が、時々誘惑に負けて食べてしまいます)

・常にお腹が空いていて、食べてもすぐにお腹が空いてしまいます。
カンジダ除去を始めてから現在、この空腹感が無い日は増えました。
ですが食事の際の消化酵素サプリを飲まなかった日や、
炭水化物をいつもより多くとってしまった日は、空腹感が出ます。

現在、カンジダ除去をハーブサプリとダイオフ対策用のサプリ、ボーンブロスなどでやっていますが
ダイオフが出る日もあり、ブレインフォグ、微熱、寒気、吐き気、喉の痛み、便秘や下痢があります。
低血糖症に関しては、日中の低血糖はかなり減っています。
完治とは言えませんが、生活に支障がないレベルまで減りました。
夜間の低血糖は現在も毎晩あります。

最近はお腹のハリやガス、右胸の下の奥の痛みが酷く
(排便すると痛みが消えます。消化酵素サプリでも消えることがあります。)
食べ物のアレルギーや腸の不調にかかわる検査と、治療を検討しています。

お問い合わせなどありましたらお書き下さい:
・治療の流れですが、治療は決まった期間が決まっていたり、1クールのようなくくりでしょうか?
治療のざっくりした流れを教えていただけますでしょうか。

・サプリが必要となった場合、医療用サプリの処方になりますでしょうか?
その場合、予算の関係で処方されるサプリ全てが購入が難しい場合は、
いくつかだけ、市販のサプリなどを併用することは可能でしょうか?

A.

お問い合わせいただき、ありがとうございます。症状に関して詳しくお知らせいただきましたが、お腹のハリやガス、右胸の下の奥の痛みなどが続くのは非常に辛い状況かと思います。腸内環境や消化機能が影響している可能性が高く、分子栄養学的アプローチが有効ですので、適切な治療を行うことで改善が期待できると思います。

1. 症状の根本原因としての腸内環境の乱れ

お腹の張りやガス、消化不良、そして右胸の下の痛みなどは、腸内環境の乱れ(SIBO(小腸内細菌過剰増殖症)やIBS(過敏性腸症候群))が原因である可能性が高いです​。これらの症状は、消化不良によるガスの蓄積や食物の未消化物が腸に負担をかけていることから生じていると考えられます。食後に痛みが消えることからも、消化機能が深く関与していると推測されます。

2. カンジダ感染とリーキーガット症候群

膣やお尻のカンジダ症状、食事後のガスや膨満感、リーキーガット症候群の可能性についても述べられています。カンジダ菌の過剰増殖は、腸内のバランスを崩し、腸壁の透過性を高めてしまうことがあり、これがリーキーガットを引き起こします​。リーキーガットは、食物アレルギーや免疫系の乱れに関与し、全身的な症状を悪化させる可能性があります。

3. 低血糖症の改善

低血糖症の症状についても触れられていますが、特に夜間低血糖が残っている点に注意が必要です。低血糖症は、食事中の炭水化物や糖質の過剰摂取によってインスリン分泌が過剰になることで引き起こされることが多く、頻回食や低GI食品の摂取が効果的です。また、コルチゾールの分泌が不安定であることが多く、副腎疲労が関与している可能性もあります​。血糖値の安定化に加え、睡眠前の軽いタンパク質や脂質を含む補食が役立つ場合があります。

4. 分子栄養学的なアプローチ

分子栄養学では、腸内環境や副腎機能、血糖値の安定化を図ることで、根本的な症状の改善を目指します。以下のサポートが推奨されます:

  • 腸内環境の改善:プロバイオティクスやプレバイオティクス、グルタミンや亜鉛などを摂取し、腸壁を修復することでリーキーガットの症状を軽減することが期待されます​​。
  • 消化酵素の補充:消化酵素サプリメントを食事時に摂取することで、食物の消化をサポートし、ガスや膨満感を軽減できます​。
  • カンジダ除去:ハーブサプリメントによるカンジダ除去のプロトコルは有効ですが、ダイオフ反応(カンジダが死滅する際に生じる毒素反応)が強い場合は、徐々に進めることが重要です。抗酸化作用のあるグルタチオンのサポートも検討すべきです​。

5. 治療の流れ

治療期間は個々の症状や体調に応じて異なりますが、一般的には次のような流れとなります:

  • 血糖値や腸内環境の改善:1~2か月
  • カンジダ除去:2か月
  • デトックス:2か月

詳しくは当院のサイトをご参照ください(治療の流れ)。

6. サプリメントの処方について

当院では、患者様のご予算に応じて、市販サプリメントの併用も可能です。iHerbで購入できるものや、医療用サプリメントなど、必要に応じてご提案いたします。ご相談いただければ、必要な栄養素を優先的にお選びいたします。

もし初めての治療に不安がある場合は、総合カウンセリングをおすすめしております。治療方針や費用面についてのご相談もお受けしておりますので、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください(カウンセリング予約)。

どうぞご検討ください。

篠原

GIMAPでピロリ菌の検査をしたいです

Q.
数年前から分子栄養学に出会い、捕食やサプリを実施する。不調を感じることは少なくなったが、改善には至ってない。
2022.10:唾液コルチゾール検査にて副腎疲労疲弊期の結果。

以前より胃の不快感がありピロリ菌除菌を10年前にした。2022呼気検査ではピロリ菌陰性であるが、食欲がなくあまり食べれない状況。胃の調子は改善していない。

また数年前の有機酸検査にてカンジダ陽性。数年前は陰部の痒み等あったが今は症状なし。ただ最近は生理前になると排便後、お尻の痒みがでたり、かぶたの痒み等があるときがある。

保険診療では呼気検査にてピロリ菌陰性のため治療をしてもらえません。もしGIMAPをして陽性の場合、先生の病院では治療していただけますか?

痒みがありカンジダ除菌をしたいなとおもっています。ただ副腎疲労疲弊期で捕食をして血糖コントロールをしている状態です。
除菌にしたほうがいいが、またしても問題ないか先生のご意見がお聞きしたいです。

もし治療するとしたら、それぞれ必要な費用はどれくらいかかりますか?

A.

お問い合わせありがとうございます。胃の不快感やカンジダの症状、そして副腎疲労に関するお悩みについて、まずはお辛い状況に心よりお見舞い申し上げます。

1. ピロリ菌と胃の不快感について

ピロリ菌除菌を10年前に行い、その後も胃の不快感が続いているとのことですが、ピロリ菌は呼気検査で陰性だったとしても、胃の不快感が継続する場合には、胃酸分泌の低下や消化酵素の不足、腸内細菌のバランス異常などが関連している可能性があります。特に低胃酸の状態では、食物が十分に消化されず、ガスや膨満感、栄養の吸収不良が生じることがよくあります。このような場合には、ベタインHCLや消化酵素サプリメントを取り入れることが、胃の機能を改善するために役立ちます​​。

2. カンジダ除菌と副腎疲労の関係

カンジダ感染が再発している可能性について、特に副腎疲労の状態にあると、免疫力の低下やストレスによりカンジダ菌が過剰増殖しやすくなることがあります。副腎疲労の疲弊期にあるということは、コルチゾール分泌が低下しており、体がストレスに対応しにくく、これがカンジダ感染や血糖値の不安定さに影響を与えている可能性があります​。

カンジダ除菌を行うことは、副腎疲労の回復を促進するためにも重要です。カンジダ菌が腸内で過剰増殖すると、リーキーガットや炎症を引き起こし、これが全身的な不調、特にブレインフォグ疲労感を引き起こす原因になります。カンジダの除菌プロトコルには、ハーブサプリメントや抗真菌薬を使用し、同時に腸内環境を整えるためのプロバイオティクスやグルタミンの補充が推奨されます​​。

3. 副腎疲労と血糖コントロール

副腎疲労の改善には、血糖値の安定化が欠かせません。副腎疲労の疲弊期には、コルチゾールが低下しやすく、これが低血糖症のリスクを高めます。血糖値が急激に低下すると、体はストレス反応を引き起こし、さらに副腎に負担をかけてしまいます。このため、頻回食や低GI食品を摂取し、血糖値を安定させることが重要です。特に夜間の低血糖がある場合、寝る前に軽いタンパク質や脂質を含む補食を取ることで、血糖値の急激な変動を防ぐことができます​。

4. GIMAP検査と治療の流れ

GIMAP検査は、腸内環境や感染症の状態を把握するために非常に有効です。ピロリ菌が陽性であれば、当院では自費診療にて除菌を行います。ピロリ菌の除菌が必要な場合、胃酸の分泌を回復させ、消化を改善するための治療が必要になります。

5. 治療と費用について

治療の流れや費用に関しては、以下の通りです:

  • GIMAP検査:約64,000円(472ドル)
  • ピロリ菌除菌:約6,000円
  • カンジダ除菌:約80,000円(2か月)
  • 診察料:初診22,000円、再診11,000円(1か月に1回程度)

6. 総合カウンセリングのご案内

治療に進む前に、まずはご自身の体調や費用面を含めてしっかりご相談いただくことをお勧めします。総合カウンセリングでは、現在の状況や検査結果をもとに、最適な治療プランを立てることが可能です。また、総合カウンセリングから栄養外来に進むことで、初診料の割引も適用されますので、ご活用いただければと思います。

詳細は以下のリンクからご確認ください: 総合カウンセリング予約

どうぞご検討ください。

篠原

ガス腹 腹痛 便秘 お腹がゴロゴロして毎日しんどいです。

Q.過敏性腸症候群
薬は飲んでません。
発酵食品多めに食べてしまってます。

ガス腹
腹痛
便秘
お腹がゴロゴロして毎日しんどいです。
ホームページを拝見させて頂きましたがシーボが近い症状な気がして
この度ご相談させて頂きました。
症状を色々ご相談させて頂きたいのですが、お手続きの進め方を教えて下さい。

A.お問い合わせありがとうございます。ガス腹や腹痛、便秘、そしてお腹がゴロゴロするという症状にお悩みのご様子ですね。これらの症状は確かに過敏性腸症候群(IBS)やSIBO(小腸内細菌異常増殖症)と関係している可能性が考えられます。SIBOは特に、腸内細菌が小腸に異常に増殖することで、ガスや腹部の不快感、消化不良を引き起こすことがあります。

SIBOの可能性と原因について

SIBOは、以下の要因で発生することが多いです:

  • 小腸の運動機能低下: 小腸の蠕動運動が低下すると、細菌が小腸内にとどまりやすくなり、過剰に増殖します。
  • 胃酸の低下: 胃酸が少ないと、細菌の殺菌が不十分となり、腸内での細菌のコントロールが難しくなります。
  • 食事の影響: 発酵食品や繊維質の多い食事は、通常健康に良いものですが、SIBOの症状を悪化させることもあります。発酵食品には乳酸菌が豊富に含まれており、腸内細菌バランスに良い影響を与えることが多いですが、SIBOの患者の場合、これらの菌が小腸に過剰に入り込むことが、ガスや腹痛の原因になることがあります。

過敏性腸症候群(IBS)との関連

IBSとSIBOは似たような症状を引き起こすことがありますが、根本的な原因が異なることがあります。IBSは主に腸の過剰な反応や神経系の問題に起因し、SIBOは細菌の異常増殖が主な原因です。このため、治療アプローチが異なる場合があります。

分子栄養学的アプローチ

分子栄養学では、栄養素の欠乏や過剰摂取、そして体内での代謝バランスの乱れが病気や症状の原因として考えられます。SIBOやIBSの治療・予防において、以下の栄養素やサプリメントが重要とされています。

  1. プロバイオティクスとプレバイオティクスの調整: 腸内フローラを正常に保つために、プロバイオティクス(善玉菌)やプレバイオティクス(善玉菌のエサとなる成分)のバランスが重要です。ただし、SIBOの場合は、特定のプロバイオティクスが逆に症状を悪化させることがあるため、適切な種類の選択が必要です。
  2. 低FODMAP食の導入: FODMAP(発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類、そしてポリオール)は腸内で発酵しやすく、SIBOやIBSの症状を引き起こす原因となることがあります。低FODMAP食は、これらの発酵しやすい炭水化物を制限する食事療法であり、ガスや腹痛、便秘の症状軽減に役立ちます。
  3. 消化酵素の補充: 食事の消化を助けるために、消化酵素の補充が有効です。消化が不十分だと、未消化の食べ物が腸内で発酵し、ガスを発生させやすくなります。特に、膵臓酵素のサプリメントやビタミンB群、マグネシウムの補充が推奨されます。
  4. ビタミンDの重要性: ビタミンDは、腸の健康や免疫系の調整に重要な役割を果たします。SIBOやIBSの患者は、ビタミンD欠乏の傾向が見られることが多いため、血中濃度を確認し、適切な補充が勧められます。

当院での対応について

当院では、SIBOに対する検査や治療を自由診療の栄養外来にて行っています。まずは、呼気検査などの検査を行い、SIBOの有無や重症度を確認します。その後、食事指導や栄養療法、プロバイオティクスの適切な選択、そして必要に応じて抗菌治療を行います。

費用や治療方針については、事前に詳しくご説明いたしますので、まずは栄養外来の初診をご予約ください。費用面などにご不安がある場合は、総合カウンセリングをおすすめいたします。

その他ご質問があれば、いつでもご連絡ください。

副腎疲労が改善しません

Q.

副腎疲労の入った慢性疲労持ちで、これまで7〜8年、大阪、京都で栄養療法を行っているクリニックに通いましたが、あまり目立った改善はみられませんでした。
愛知県に引っ越したことに加え、サプリで費用がかさむこともあり、今は治療を止めていますが、何か良い治療法がないか模索中です。

生後10か月でアトピー性皮膚炎と診断され、中学時代にステロイドを止めたこともあり、その頃はほぼ寝たきりになったりと一番酷かったです。
42歳になった今は非ステロイド軟膏の塗布によって、何とか日常生活を送ることはできていますが、軟膏は手放せない状況です。

また、貴院のホームページでも紹介されていましたが、原始反射(モロー反射など)の統合ワークを1年前から受けています。

今は愛知に住んでいますが、3月に所用で東京に行く機会があり、その際に貴院の診療を受けられたらと考えています。
上に書いたように、過去に栄養療法であまり効果がみられなかったことから、心理的要因も大きいのではないかと考え、今はキネシオロジー診断に興味があります。

例えば対面診療に伺う前にオンライン診療を受けて、基本的なことを事前に確認しておくなど、対面診療の機会が限られている場合の診療の進め方についてアドバイスをいただけるとありがたいです。
キネシオロジーについても、私が興味があるというだけで、初めて対面診療を受ける場合は総合的な診察の方が良いなど、アドバイスがありましたらお聞きしたいです。
それでもキネシオロジー診断を受けることをお薦めしてくださるのでしたら、お伺いできるよう、追加で有休を取得することも検討しています。
予約を取る前にまずは先生のご意見をお伺いしたいと思い、問い合わせをさせていただきました。
遠隔が主となる状況で、もし貴院で継続的に治療を行うとしたら、どのように進めるのが良いか、見立てを教えていただけますとありがたいです。
よろしくお願いいたします。

A. お問い合わせありがとうございます。長年にわたり慢性疲労やアトピー性皮膚炎でお悩みとのこと、心中お察しします。まず、事前にオンライン診療で基本的なカウンセリングを行うことは非常に効果的です。対面診療の機会が限られている場合でも、オンラインで詳細な情報を共有することで、対面での診療をよりスムーズに進めることができます。

過去に栄養療法で大きな改善が見られなかったという点ですが、副腎疲労や慢性疲労は、個々の体質や環境要因が大きく影響するため、一律の治療法では効果が出にくいことがあります。当院では、HPA軸の調整ミトコンドリア機能の改善を重視したアプローチを取っています。具体的には、唾液コルチゾール検査有機酸検査毛髪ミネラル検査など、詳細な検査を通じて身体のストレス状態や栄養素の欠乏状態を把握し、個別化された治療計画を提案します​​。

また、副腎疲労の根本原因として考えられるのは、腸内環境の悪化重金属の蓄積などです。これらの問題が消化機能や代謝に影響を与え、全身的な炎症や慢性疲労の一因となっていることが多いです​。腸内環境の改善には、プロバイオティクスグルタミンの使用、場合によってはカンジダ除菌といったアプローチが有効です。また、食事面では低GI食グルテンフリーカゼインフリーの食事が腸内環境の改善に寄与することが確認されています​​。

心理的要因についても重要な側面です。慢性疲労や副腎疲労には、ストレスやトラウマなどの心理的な負荷が大きく関わることがあります。キネシオロジーは、これらの心理的・感情的なストレスを評価し、身体にどのように影響を与えているかを調べるのに有効なツールです。ただし、初めて対面で診療を受ける際には、総合的な診察を通じて現状を詳しく把握し、キネシオロジーが適しているかどうかを判断するのが望ましいです。

さらに、栄養療法の一環として、ビタミンCマグネシウムCoQ10プレグネノロンなどのサプリメントを用いた治療も有効です。これらのサプリメントは、副腎の回復やエネルギー産生をサポートし、慢性疲労の改善に寄与します​。ただし、治療の進め方やサプリメントの選択は、初回のカウンセリングを通じて詳細に検討する必要があります。

ご検討いただく際には、まずはオンラインでの総合カウンセリングをお勧めします。そこで治療方針や費用について十分にご納得いただいた上で、対面診療に進むことができます。当院では、患者様一人ひとりに合わせた個別化治療を重視しており、長年のお悩みに対する最適な解決策を見つけるお手伝いをいたします。

過敏性腸症候群で悩んでいます

Q.過敏性腸症候群
薬は飲んでません。
発酵食品多めに食べてしまってます。ガス腹
腹痛
便秘
お腹がゴロゴロして毎日しんどいです。
ホームページを拝見させて頂きましたがシーボが近い症状な気がして
この度ご相談させて頂きました。
症状を色々ご相談させて頂きたいのですが、お手続きの進め方を教えて下さい。

A.

A. お問い合わせありがとうございます。過敏性腸症候群(IBS)に似た症状、特にガス腹や便秘、お腹のゴロゴロ感でお困りとのこと、日々の生活に支障が出ているのは大変つらいことだと思います。症状から推察するに、**小腸内細菌増殖症(SIBO)**の可能性も考えられます。

SIBOは、腸内細菌が小腸で過剰に増殖することで、消化不良やガスの発生、腹痛、便秘などの症状を引き起こします。発酵食品を多く摂取すると、一部の方では症状が悪化する場合があります。これは、腸内細菌が発酵食品の成分をエネルギー源にしてガスを発生させるためです​​。

当院では、SIBOの検査としてラクツロース呼気検査などを行い、小腸での細菌の増殖状態を確認します。また、栄養療法をベースに、プロバイオティクス消化酵素、時には抗菌ハーブ除菌療法を取り入れた治療プランを提供します。食事指導では、低FODMAP食(発酵性オリゴ糖や糖アルコールを控えた食事)を推奨し、ガスや腹痛の改善を目指します​​。

診療の進め方として、まずは**栄養外来(自費診療)**を予約していただき、検査や治療についての詳細な説明を行います。検査や治療方針にご納得いただいた上で、食事指導やサプリメント療法を開始します。費用について心配がある場合や治療方針を事前に確認したい場合は、総合カウンセリングを受けることをお勧めします。そこで、治療計画や費用の概要を確認いただき、適切な治療方針を選択することが可能です。

まずは、以下のリンクからご予約いただき、ご相談ください。

その他ご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。

不眠、便秘、副腎疲労、フェリチン不足のためメガビタミン療法を行っています。

Q.不眠、便秘、副腎疲労、フェリチン不足のためメガビタミン療法を行っています。
質問が3つあります。
1)GI-MAP検査(便)+ゾヌリン(リーキーガットの指標)を検討しているのですが、この検査で腸内カンジダやSIBOの有無は調べられるでしょうか?
2)オリゴスキャンと毛髪ミネラル検査に精度の違いはあるでしょうか?先日こちらのクリニックでオリゴスキャンを受けたのですが、あまりに簡単に終わってしまったため本当に正しい値なのか不安です。というのも、鉄欠乏のた100mgの鉄、拮抗関係の亜鉛50mgを1日に摂っているのに欠乏状態という結果だったからです。もし精度に差があるのであれば、毛髪ミネラル検査も受けるべきでしょうか?
3)検査料は、クレジットカードで分割払いすることは可能でしょうか?

A.

  1. GI-MAP検査(便)+ゾヌリンで腸内カンジダやSIBOの有無は調べられるか?

GI-MAP検査とゾヌリンの組み合わせは、腸内環境を評価する上で非常に有用です。GI-MAPは腸内の病原菌や消化能力、炎症の状態を詳しく調べることができますが、腸内カンジダの検出率は必ずしも高くありません。カンジダの過剰増殖について確実に確認したい場合は、有機酸検査がより感度が高い方法とされています​。有機酸検査は、腸内で発生する代謝産物を分析し、カンジダや他の腸内問題(特にSIBO)を間接的に評価します。

SIBOに関しては、GI-MAPで示唆は得られるものの、ラクツロース呼気検査が最も確実な診断方法です。SIBOは小腸内の細菌が過剰に増殖する状態で、GI-MAPや有機酸検査でその兆候は掴めますが、より確実な診断を望む場合は専用の検査をお勧めします​。

  1. オリゴスキャンと毛髪ミネラル検査に精度の違いはあるか?

オリゴスキャンと毛髪ミネラル検査は、異なる視点から体内のミネラル状態を評価しています。オリゴスキャンは、体内のミネラルや有害金属を瞬時に測定できる方法で、組織内に蓄積されたミネラルの状態を反映しています。短時間で結果が出るため、便利ではありますが、これだけで栄養状態を評価するには限界があり、補完的な検査が望ましい場合があります​。

一方、毛髪ミネラル検査は、ミネラルや有害金属の排出能力を評価します。毛髪は、体内で排出されたミネラルが長期間蓄積されるため、過去数ヶ月間の栄養状態を反映しています。オリゴスキャンがリアルタイムでの体内の蓄積を示すのに対し、毛髪ミネラル検査はより長期的な状況を示します​。

さらに、血液検査での鉄や亜鉛の測定は、血中の即時的な濃度を反映するため、これも組み合わせて評価するのが最も正確です。鉄に関しては、フェリチンTIBC(総鉄結合能)、亜鉛に関しては亜鉛/銅比率を確認することが推奨されます。これにより、組織レベルと血中レベルの両方からバランスを確認できます。

  1. 検査料のクレジットカードによる分割払いについて

当院では、クレジットカードでの支払いが可能です。分割払いについては、2回までの分割が可能です。それ以上の分割を希望される場合は、クレジットカード会社の分割支払いプランをご確認いただくことをお勧めいたします。

何か他にもご質問があれば、どうぞお気軽にお知らせください。

めまいと腹部膨満感で悩んでいます

Q.

2年前に、食あたりのような症状が続き、過呼吸の発作が出るようになりました。今は発作無し。現在も、診療内科で、不安神経障害と言う事で、漢方・頓服・眠剤服用中。
半年ぐらい食事がままならず18kgほど体重が減る。
去年10月に、2回目のコロナワクチン接種した日に、回転性目眩発祥。それから、ふわふわ目眩が7ヶ月ほど治らず。耳鼻科でBスポット治療を始め、ふわふわ目眩は解消。
ただ目眩しそうな、嫌な感じはある。
定期的に胃のはりあり。
8月中旬コロナ感染。
自宅療養最終日に回転性目眩発祥。なんとも言えない気持ち悪さあり。
コロナ感染前からの症状もありますが、目眩感が治らず動くのがしんどくなってしまいました。
呼吸苦もありましたが、現在は無くはないですが、落ち着いてます。
横隔膜のあたりが、重い感じ?はってる感じがあり、食欲もずっとありません。
少し軟便。
栄養カウンセリングの先生の指導で、サプリメント服用。
グルテン、カゼインフリーしてます。
他にも、月1回ぐらいでご指導いただいます。
約2年間波はありますが、ずっと辛いです。目眩の原因がわかりません。
よろしくお願い致します。
Web問診出来る範囲では、Web問診でお願いしたいです。
診察出来るようでしたら、家が遠方なので検査とかで何日か東京にいた方がいいとかありますか?

A.

お問い合わせありがとうございます。めまいや腹部膨満、体重減少など、長期間にわたってお悩みの症状、非常に辛い状況かと思います。これまでの経緯や症状を拝見すると、複数の要因が重なっている可能性があり、包括的なアプローチが必要です。

まず、めまいと腹部膨満の背後には、腸内環境の乱れ副腎疲労が関与している可能性があります。2年前の食あたりやコロナ感染、ワクチン接種後に発症した症状は、免疫系の過剰反応やストレスによって引き起こされた可能性が高いです。腸内環境と免疫機能の関係は非常に密接で、腸が乱れることで自律神経や副腎機能に影響が出ることがあります​​。特に、リーキーガット症候群や**小腸内細菌増殖症(SIBO)**が存在すると、腹部膨満感や消化不良、さらには栄養吸収障害が引き起こされ、体重減少や栄養不足を助長します​​。

次に、体重減少についてですが、これは栄養不足や低血糖の兆候である可能性も考えられます。過去のストレスや病歴がHPA軸(視床下部-下垂体-副腎系)の機能低下を招き、エネルギー供給の不安定さやホルモンバランスの乱れを引き起こしている可能性もあります。このような状況では、体重を戻すために低GI食を基盤とした食事療法を取り入れることが重要です。また、プロテイン補給や**ミネラル(特にマグネシウム、亜鉛)**の補充も推奨されます​。

めまいに関しては、過去にBスポット治療で症状が改善されたことから、自律神経副交感神経のバランスが関わっている可能性があります。めまい感が続く場合、ビタミンB群コエンザイムQ10など、ミトコンドリアのエネルギー産生をサポートする栄養素が有効なことがあります​。また、耳鼻科の治療と並行して栄養療法を行うことで、体内の代謝や炎症の調整を行い、長期的な改善を目指すことが可能です。

コロナ感染後の体調不良(いわゆるLong COVID症状)として、ブレインフォグ慢性的な倦怠感が続くケースもありますが、これも免疫反応と関連しているため、抗酸化物質(ビタミンC、グルタチオン)やデトックスを行うことが推奨されます​​。

治療の進め方としては、まずは総合カウンセリングを受けることで、あなたの症状に合わせた治療方針を策定いたします。遠方にお住まいとのことですが、オンラインカウンセリングを通じて、初期の診察やアドバイスを受けていただくことが可能です。また、検査や治療が必要な場合には、複数日間の滞在が必要になることもありますが、まずはオンラインでの相談から始めることをお勧めします。

オンラインカウンセリングの詳細については、こちらをご覧ください:

何かご不明な点や追加のご質問がありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。