こんにちは、東京原宿クリニック 院長 篠原岳です。
「カビ毒が体にたまっているか調べられますか?」
「マイコトキシン検査で高値だったら、今の不調の原因と考えてよいのでしょうか?」
「家にカビ臭があり、疲労感やブレインフォグが続いています。検査を受けた方がよいですか?」
診察室でも、このような相談を受けることがあります。
マイコトキシンとは、特定のカビが作る天然由来の毒素です。穀類、ナッツ類、スパイス、ドライフルーツ、コー匕ー豆などの食品や、水漏れ・結露・浸水歴のある建物などが、曝露源として問題になることがあります。
以前の記事では、マイコトキシンそのものについて解説しました。
今回はその続編として、マイコトキシン検査(尿中カビ毒検査)で実際に何がわかるのか、何がわからないのか、高値だった場合にどう考えるべきかを整理します。
もし、長年の体調不良に悩まれていて、検査や治療をされたいという方は当院栄養外来をご検討ください。

また、公式LINEでは腸内環境の改善や体調管理に関する情報を随時お届けしています。お得なクーポンも配布していますので、ぜひご登録ください。
Contents
この記事の結論
尿中マイコトキシン検査は、病名を診断する検査ではありません。
より正確にいうと、採尿した時点で、測定対象となるマイコトキシンまたはその代謝物が、尿中にどの程度排泄されているかをみる曝露バイオマーカー検査です。
イメージとしては、煙探知機に近い検査です。
煙探知機は「煙がある」ことを知らせてくれます。しかし、それだけで火元がどこか、どのくらい燃えているか、いま起きている症状がその煙によるものかまでは判断できません。
マイコトキシン検査も同じです。
結果が高い場合、食品や住環境、職場環境などからの曝露を考える手がかりになります。一方で、検査単独で「カビ毒が症状の原因です」「この建物が原因です」「この治療が必要です」と確定することはできません。
当院では、尿中マイコトキシン検査を、原因を断定するためではなく、食事・住環境・腸内環境・解毒能力・ミトコンドリア機能を総合的に見直すための補助検査として位置づけています。
マイコトキシン検査とは
当院で検討することがある代表的な検査に、Mosaic Diagnostics社のMycoTOX Profileがあります。
MycoTOX Profileは、尿中のマイコトキシンをLC-MS/MSという分析法で測定する検査です。LC-MS/MSは、液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析法と呼ばれる方法で、化合物を分離し、質量の情報から測定対象を確認する技術です。
検査の特徴を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検体 | 尿 |
| 測定法 | LC-MS/MS |
| 測定項目 | 11種類のマイコトキシンまたは関連代謝物 |
| 補正 | 尿の濃さの影響を減らすため、クレアチニン補正値を使用 |
| 採尿 | 原則として起床時第一尿 |
| 位置づけ | 自由診療で用いる補助的な曝露評価 |
ここで大切なのは、測定技術として特定の物質を検出できることと、その数値から病気や症状の原因を確定できることは別だという点です。
たとえば血液検査で血糖値を測ることはできますが、その人の疲労感の原因を血糖値だけで説明できるとは限りません。マイコトキシン検査も、同じように文脈の中で読む必要があります。
MycoTOX Profileで測定する代表的な項目
MycoTOX Profileでは、代表的なマイコトキシンまたは関連代謝物を測定します。
主な項目は次の通りです。
| 分類 | 測定項目の例 | 関連するカビ・食品・環境の例 |
|---|---|---|
| アフラトキシン関連 | Aflatoxin M1 | アスペルギルス属、ナッツ類、穀類、乳製品など |
| オクラトキシン関連 | Ochratoxin A | アスペルギルス属、ペニシリウム属、穀類、豆類、コーヒー、カカオなど |
| トリコテセン関連 | Roridin E、Verrucarin A | 水損建築物、穀類など |
| ゼアラレノン関連 | Zearalenone | フザリウム属、穀類など |
| シトリニン関連 | Dihydrocitrinone | ペニシリウム属、アスペルギルス属など |
| その他 | Gliotoxin、Mycophenolic Acid、Sterigmatocystin、Chaetoglobosin A、Enniatin B | 真菌曝露、食品、住環境など |
ただし、これは「体内に存在するすべてのカビ毒がわかる検査」ではありません。
食品衛生の分野でよく扱われるデオキシニバレノール、T-2・HT-2トキシン、フモニシン、パツリンなどは、このパネルに含まれない場合があります。
そのため、記事や説明では「代表的な11種類を測定する」と考えるのが正確です。「すべてのカビ毒がわかる」とは考えない方がよいでしょう。
検査結果の例

上の画像は、尿中マイコトキシン検査の結果イメージです。
結果表では、測定項目ごとに尿中濃度と参照範囲が示されます。たとえばオクラトキシンAやグリオトキシンなどが参照範囲を超える場合、食品、住環境、腸内真菌、解毒・排泄の状態を含めて確認します。
ただし、このような結果が出たとしても、検査票だけで「症状の原因」「曝露源」「治療法」が決まるわけではありません。検査結果は、あくまで問診、生活環境、一般検査、腸内環境検査などと組み合わせて読む必要があります。
検査でわかること

尿中マイコトキシン検査でわかるのは、主に次のことです。
- 1. 採取した尿の中に、測定対象となるマイコトキシンまたは代謝物が含まれていたか
- 2. その濃度が、検査会社の参照範囲と比べて高いか低いか
- 3. クレアチニン補正後の尿中濃度
- 4. 採尿時点に近い時期に、対象物質が体内に入り、代謝または排泄された可能性
つまり、この検査は「曝露の手がかり」を見る検査です。
たとえば、オクラトキシンAが高い場合、食品や住環境などからオクラトキシンAに曝露している可能性を考えます。アフラトキシン関連の項目が高い場合は、ナッツ類、穀類、乳製品など、食事由来の曝露も含めて確認します。
ただし、数値が高いからといって、すぐに「いまの症状の原因はこれです」とは言えません。
検査単独ではわからないこと
尿中マイコトキシン検査だけでは、次のことは確定できません。
1. その数値が、現在の症状の原因かどうか
2. 食品、住宅、職場、自動車など、どこから曝露したか
3. 住宅内にカビが存在するか
4. 体内に蓄積しているマイコトキシンの総量
5. 過去数か月から数年にわたる累積曝露量
6. 測定されていないマイコトキシンの有無
7. 「カビ毒中毒」や「慢性炎症反応症候群」などの病名
特に重要なのは、食品由来と住環境由来を、尿検査だけで区別することはできないという点です。
カビ毒というと、すぐに水漏れした建物やエアコンのカビを想像する方が多いかもしれません。しかし、マイコトキシンは食品からも入ります。
WHOも、マイコトキシンは穀類、ナッツ類、スパイス、ドライフルーツ、リンゴ、コーヒー豆など、さまざまな食品に含まれることがあると説明しています。
一方で、尿中に検出されたからといって、すぐに食品が危険、輸入食品が危険、小麦はすべて危険、という話にもなりません。日本では、農林水産省や食品安全委員会などが食品中のかび毒について調査・リスク管理を行っています。
大切なのは、怖がりすぎることではなく、食事内容・保存状態・住環境・症状の変化を具体的に確認することです。
「検出」「高値」「有害」を分けて考える
マイコトキシン検査を読むときは、次の3段階を分けて考えると理解しやすくなります。
1. 検出された
これは、測定装置が対象物質を検出したという分析上の事実です。
しかし、検出されたことと、病気であることは同じではありません。
マイコトキシンは食品を介して、健康な人の尿からも検出されることがあります。つまり、検出だけをもって「異常」「病気」「中毒」とは判断できません。
2. 参照範囲より高い
検査会社の参照範囲を超えている場合、「参照集団と比べて、尿中に排泄されている量が多い」と考えます。
これは重要な情報です。
ただし、参照範囲を超えたことは、そのまま「症状が出る境界値を超えた」「臓器障害が起きる」といった意味ではありません。
参照範囲は、毒性学的な安全基準とは別のものです。
3. 臨床的に意味のある曝露か
ここを判断するには、検査結果だけでは足りません。
次の情報を組み合わせます。
- 症状の種類と経過
- 特定の場所にいると悪化し、離れると軽くなるか
- 水漏れ、結露、浸水、カビ臭、目に見えるカビの有無
- 食事内容、保存食品、ナッツ、穀類、ドライフルーツ、コーヒーなどの摂取状況
- 肝機能、腎機能、血算、炎症反応、尿検査などの一般検査
- 喘息、アレルギー、過敏性肺炎など呼吸器・アレルギー疾患の評価
- 腸内環境、便通、胆汁、栄養状態、ミトコンドリア機能
つまり、検査値を読むのではなく、患者さん全体を読むことが重要です。
検査を検討しやすいケース
尿中マイコトキシン検査は、原因不明の不調がある人全員に行う検査ではありません。
検討しやすいのは、次のような背景がある場合です。
- 水漏れ、浸水、著しい結露、カビ臭などの住環境歴がある
- 自宅や職場にいると症状が悪化し、外出や旅行で軽くなる傾向がある
- 雨の日、湿度の高い日、エアコン使用時に体調が悪化しやすい
- 穀類、ナッツ、ドライフルーツ、香辛料、コーヒーなどを偏って多く摂っている
- 慢性疲労、ブレインフォグ、頭痛、皮膚症状、消化器症状などが続いている
- 標準的な医学的評価を行っても、症状を十分に説明できない
- 結果に応じて、食事や住環境を具体的に見直す意思がある
逆に、結果にかかわらず何も対応を変えない場合や、「陽性」という言葉だけで不安が強くなりそうな場合は、検査の価値は下がります。
検査前の注意点
検査値は、採尿条件の影響を受けます。
検査前には、次の点を確認します。
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 採尿 | 起床時第一尿を採取する |
| 飲食 | 起床後、飲食前に採尿する |
| 水分 | 前夜から過剰な水分摂取を避ける |
| サプリメント | グルタチオン、活性炭、ベントナイトなどの吸着剤は事前に中止を検討 |
| 処方薬 | 自己判断で中止しない |
| ミコフェノール酸製剤 | Mycophenolic Acidの測定に影響するため、医師に必ず申告 |
| 月経・血尿 | 血液混入がある場合は避ける |
| 凍結 | 採取後は指示に従い凍結保存する |
ここで特に大切なのは、処方薬を自己判断で中止しないことです。
また、検査会社によっては、グルタチオンや吸着剤を採尿前に避けるよう案内しています。これらは尿中排泄量に影響する可能性があるため、再検査で比較する場合も条件をそろえる必要があります。
絶食については、任意で12時間程度の絶食を案内する資料もあります。ただし、「絶食すれば必ずカビ毒が出やすくなる」「感度が確実に上がる」と断定するより、採尿条件をそろえ、結果を比較しやすくすると考える方が安全です。
もし、長年の体調不良に悩まれていて、検査や治療をされたいという方は当院栄養外来をご検討ください。

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高値だった場合の考え方

尿中マイコトキシンが高値だった場合、いきなり「デトックス治療を開始しましょう」とは考えません。
当院では、次の順番で整理します。
1. まず採尿条件と結果の妥当性を確認する
最初に確認するのは、検査そのものの条件です。
- 起床時第一尿だったか
- 過剰な水分摂取がなかったか
- クレアチニン値が極端ではないか
- 血尿や月経血の混入がなかったか
- 採尿前にグルタチオンや吸着剤を使用していなかったか
- ミコフェノール酸製剤を使用していないか
- 直前数日間に特徴的な食品摂取がなかったか
- 「検出」なのか「参照範囲超過」なのか
この確認を飛ばして、単一の数値から治療方針を決めることは避けます。
2. 食品由来の曝露を確認する
食品由来の可能性を考える場合、次のようなものを確認します。
- 保存状態の悪い穀類、ナッツ、乾燥食品
- 開封後長期間経過した食品
- 湿気、変色、異臭のある食品
- 同じ食品を大量または継続的に摂取していないか
- コーヒー、カカオ、香辛料、ドライフルーツの摂取量
- サプリメントやハーブ製品の品質・保存状態
ただし、幅広い食品を一気に禁止する必要はありません。
食事制限を広げすぎると、タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群、食物繊維などが不足しやすくなります。不安から食べられるものが極端に減ってしまうこともあります。
まずは、食事記録を取りながら、疑わしい食品を限定的に見直す方が現実的です。
3. 住環境・職場環境を確認する
次に、建物由来の曝露を確認します。
- 過去または現在の水漏れ
- 浸水歴
- 窓、壁、天井、押し入れの結露
- カビ臭
- 目に見えるカビ
- エアコン、加湿器、空気清浄機の内部
- 職場、倉庫、地下室
- 自動車内の浸水やカビ臭
- 旅行先や一時滞在先
屋内カビ対策では、空気中カビの一回測定よりも、水分源を探すこと、目に見えるカビやカビ臭を確認すること、濡れた建材を放置しないことが重要です。
CDCやEPAは、水に濡れた材料は可能であれば24〜48時間以内に乾燥させること、乾燥できないものは撤去を検討することを案内しています。
つまり、マイコトキシン検査で高値が出た場合も、最優先は「何を飲むか」ではなく、新たな曝露を減らすことです。
4. 一般的な医学的評価を省略しない
慢性疲労、頭痛、ブレインフォグ、動悸、睡眠障害、腹部症状は、非常に非特異的です。
マイコトキシンが高値でも、次のような一般的な原因を並行して確認する必要があります。
- 貧血、鉄欠乏
- 甲状腺疾患
- 肝機能・腎機能障害
- 糖代謝異常
- 睡眠時無呼吸
- 感染症
- 喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性肺炎
- 慢性上咽頭炎、歯周病などの慢性炎症
- 薬剤の副作用
- 不安、抑うつ、慢性ストレス
マイコトキシン検査の限界を説明することは、屋内カビによる健康影響を否定することではありません。
呼吸器症状がある場合は、尿検査よりも、喘息、アレルギー、過敏性肺炎などの評価が優先されることがあります。
5. 腸内環境・胆汁・便通を整える
機能性医学では、マイコトキシンを考えるときに、腸内環境も重視します。
理由は、脂溶性の毒素は胆汁を介して腸管へ排泄されることがあり、便通が悪いと再吸収のリスクを考える必要があるからです。
また、腸内カンジダ、SIFO、SIBO(小腸内細菌増殖症)、リーキーガット、胆汁酸や短鎖脂肪酸の乱れがあると、炎症やヒスタミン、ミトコンドリア機能にも影響が広がります。
当院では、有機酸検査(OAT)を併用して、腸内真菌、ミトコンドリア、酸化ストレス、グルタチオン需要などを確認することがあります。
有機酸検査では、アラビノース、酒石酸、フラン系マーカー、トリカルバリル酸など、腸内真菌やカビ・穀物カビに関連する可能性のあるマーカーを、単独ではなく全体のパターンとして読みます。
ここで大切なのは、高いからすぐ除菌、ではないという点です。
ミトコンドリア機能、胆汁、便通、電解質、マグネシウム、タンパク質などの土台が整っていない状態で強い介入を行うと、体調がかえって不安定になることがあります。
デトックス治療について
マイコトキシン検査が高値だった場合、「では、デトックスをしましょう」と考えたくなります。
ただし、ここも整理が必要です。
抗真菌薬
尿中マイコトキシンが高いという理由だけで、抗真菌薬を使うとは限りません。
抗真菌薬は、真菌感染症や真菌の異常増殖に対して使う薬です。体内に存在する毒素そのものを直接消す薬ではありません。
腸カンジダやSIFOなどが疑われる場合は、症状、有機酸検査、便検査、食事歴などを含めて別途評価します。
腸カンジダとは?症状セルフチェックから検査・治療法まで徹底解説
吸着剤
治療においては、活性炭、ベントナイト、クレイ、食物繊維製剤、コレスチラミンなどの吸着剤を検討することがあります。
これらは、胆汁や腸管内の毒素を吸着し、再吸収を減らす目的で使われることがあります。
ただし、全員に必要な標準治療ではありません。
便秘、腹部症状、他の薬剤や栄養素の吸着、脂溶性ビタミンの不足などにも注意が必要です。特に処方薬を飲んでいる方は、服用時間を分ける必要があります。
グルタチオン、NAC、点滴、サウナ
グルタチオン、N-アセチルシステイン、ビタミン、ミネラル、発汗療法などは、抗酸化能や解毒経路、ミトコンドリア機能を支える目的で検討することがあります。
栄養状態、酸化ストレス、肝機能、腎機能、胆汁、便通、汗をかく力などを見ながら行う支持療法になります。
当院のデトックスの考え方は、こちらの記事でも解説しています。
また、デトックスに必要なグルタチオンを誘導する、増強NAC(ANAC)も用いることがあります。
再検査はいつ行うか
再検査は、「なんとなく数値を見たいから」ではなく、結果によって次の方針が変わる場合に検討します。
再検査を行う場合は、次の条件をそろえます。
- 同じ検査会社を使う
- 同じ起床時第一尿で採尿する
- 絶食の有無をそろえる
- サプリメントや吸着剤の中止条件をそろえる
- 食事内容を記録する
- 曝露源対策を行った期間を明確にする
- 症状ログを同時に記録する
一回の尿検査は、食事、採尿条件、尿の濃さ、腎機能、サプリメント、曝露タイミングの影響を受けます。
そのため、多少の上下をすぐに治療効果と断定しないことが大切です。
また、「数値をゼロにすること」を治療目標にするのも適切ではありません。検出限界未満であることと、健康状態がよいことは同じではないからです。
当院での考え方

東京原宿クリニックでは、尿中マイコトキシン検査の結果だけで診断や治療を決めることはありません。
次の情報を組み合わせて、全体像を整理します。
- 症状の経過
- 食事内容と保存状態
- 住環境・職場環境・水漏れ歴
- 一般血液検査
- 肝機能・腎機能
- 呼吸器・アレルギー疾患の可能性
- 腸内環境、便通、胆汁
- 有機酸検査による真菌・ミトコンドリア・酸化ストレスの評価
- 栄養状態、睡眠、血糖、ストレス
マイコトキシン検査は、原因を一発で特定する検査ではありません。
一方で、長年見落とされていた食品や住環境の曝露、腸内真菌、解毒・排泄の弱さに気づくきっかけになることがあります。
大切なのは、数値だけを治療するのではなく、患者さんの生活、環境、体質、検査結果を統合して、安全な順番で整えることです。
よくある質問
マイコトキシン検査が陽性なら、今の不調の原因ですか?
検査単独では断定できません。
高値は、測定対象物質の尿中排泄量が多いことを示します。しかし、症状の原因、曝露源、毒性の程度は、症状、食事、住環境、一般検査と合わせて判断します。
検査が陰性なら、カビ毒の影響はありませんか?
陰性でも、過去の曝露や間欠的な曝露を完全に否定できるわけではありません。
採尿のタイミング、測定対象に含まれないマイコトキシン、代謝・排泄の状態などの影響があります。住環境や症状が明らかに関連する場合は、検査結果だけで判断しません。
家にカビがあるかどうかは尿検査でわかりますか?
わかりません。
尿検査は、体内から尿中に排泄された測定対象物質を見ます。家、職場、食品、自動車など、どこが曝露源かは検査単独では特定できません。
住環境は、カビ臭、目視できるカビ、結露、水漏れ、浸水歴、湿度、空調設備などを確認します。必要に応じて専門業者への相談も検討します。
カビ毒が高値なら、すぐデトックスした方がよいですか?
まずは、採尿条件、食品、住環境、一般検査を確認します。
デトックスを急ぐより、新たな曝露を減らすこと、便通や胆汁、栄養状態を整えることが先になることが多いです。吸着剤や点滴、サウナなどは、体調や薬剤、便通を見ながら個別に判断します。
どの外来で相談できますか?
慢性疲労、ブレインフォグ、腸内環境、栄養状態、環境因子を総合的に整理したい方は、当院の栄養療法外来でご相談ください。
検査のみをご希望の場合も、対応しています。こちらをご参照ください。どの検査が合うかわからない場合は、まずお問い合わせください。
まとめ
マイコトキシン検査は、尿中に排泄されている代表的なカビ毒または関連代謝物を調べる検査です。
検査結果は、食品や住環境からの曝露を考える手がかりになります。
一方で、病名を診断する検査ではなく、症状の原因や曝露源を単独で確定することもできません。
高値だった場合は、まず採尿条件を確認し、食事、住環境、一般的な医学的評価を行い、そのうえで腸内環境、胆汁、便通、栄養状態、ミトコンドリア機能を含めて整えていきます。
「カビ毒を怖がる」のではなく、体の負担を見える化し、減らせる曝露を減らし、回復しやすい土台を作る。
これが、当院でのマイコトキシン検査の基本的な考え方です。
また、公式LINEでは腸内環境の改善や体調管理に関する情報を随時お届けしています。お得なクーポンも配布していますので、ぜひご登録ください。
免責事項
本記事は医療・健康に関する情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断、治療、検査の適応を個別に判断するものではありません。食物アレルギーが疑われる場合、特にアナフィラキシーや呼吸器症状がある場合は、必ず医療機関で相談してください。検査や食事制限、サプリメントの使用は、医師または専門家と相談しながら行ってください。
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